文章:吉田 摩弥(All About「ロンドンで暮らす」旧ガイド)
映画のロケ地を巡るお散歩コース、第2弾は『ノッティングヒルの恋人』です。活気あふれるマーケットと閑静な高級住宅街。一見反対のキャラクターを持つこの街の魅力に迫ります!
ロンドナーの生活が垣間見られる『ノッティングヒルの恋人』
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「そんなことあるワケないじゃん!」とツッコミつつも、やっぱり最後は感動してしまいますね |
映画についての説明はもう不要ですね……? ロンドンの西部、ノッティング・ヒル・ゲート(Notting Hill Gate)にあるマーケット通り、ポートベロー・ロード(Portobello Road)で旅行専門書店を営むウィリアム(ヒュー・グラント)と、そこに偶然あらわれたハリウッドの大女優、アナ(ジュリア・ロバーツ)の恋物語です。
ストーリー展開もさることながら、この映画の楽しみ方は、ロンドナー(ロンドンに住む人)の生活が垣間見られることでしょう。ロンドンの風景やちょっとした小物の使い方などを見ていると、ロンドンに住む人の生活がほぼ等身大で描かれているのが分かります。
活気あふれるマーケット通り
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新鮮な野菜が並ぶ、八百屋さんのストールアンティーク・マーケットとして有名なポートベロー・ロード。ノッティング・ヒル・ゲート駅に近いほうには、アンティークや古着、雑貨などのお店が並びます。週末には路面にストール(屋台)も出て、歩くのもタイヘンなほどの人出です。
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こちらは、花屋さん南北に長いポートベロー・ロードですが、ノッティング・ヒル・ゲートに近い南側にはアンティークや古着、雑貨のお店が多く、北のほうに進むにつれて、野菜や果物、オリーブ、チーズなど、食べ物のストールが増えてきます。
映画全体を通してポートベロー・ロードの様子は出てきますが、中でも印象的なのが、映画の後半、傷心のウィリアムが、マーケットを歩くシーンでしょう。ウィリアムがひたすら歩くだけなのですが、周囲のマーケットの様子が微妙に変わっていく、あのシーンです。季節の移り変わりと時の流れ、そしてウィリアムのアナに対する想いが、美しく表現されていましたね。
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ポートベロー・ロード(Portobello Road)
所在地:Portbello Road, London W11 地図
>>次のページから、さっそくロケ地を巡ってみましょう。あの「青いドアの家」も見つけましたよ!