イギリス/イギリス基本情報

2007年7月、イギリスが変わる!(2ページ目)

2007年7月1日、午前6時、あなたの人生に衝撃的な変化が起こるかもしれません……。それは、とある法律の施行。この法律によって、英国紳士の小道具とも言うべき「あるモノ」にも危機が?!

朝霧 まや

執筆者:朝霧 まや

イギリスガイド

公共の建物内が、全面禁煙に!

禁煙法
スモーカーの皆さん、気をつけて! 2007年7月1日からは屋内は禁煙に!
12月1日イギリスの保健省は、新しい禁煙法の実施時期を発表しました。これは2007年7月1日から、イングランドの公共の建物内では、ほんの一部の例外を除いて全面的に禁煙となるというものです。一般の職場、食事を出すレストランやパブ、バーはもちろんのこと、立案当初は除外対象となっていた食事を出さないパブやバー、会員制クラブでも禁煙となることが決定しました。

違反者には50ポンド(約1万円)の罰金、また、店内や建物内での違反を黙認した場合も、お店や企業に2500ポンド(約50万円)までの罰金が科せられることに。

規制の対象になるのは、明らかな屋内だけでなく、野外のプラットホームやバス停、港にまで広げられる予定で、喫煙者にとってはなかなかツライ法律になりそうです。

ですから、「紳士の小道具」であるシガーにも影響が。辛うじて、シガー専門店の中の試飲だけは許可されていますが、重厚なサロンで貫禄ある紳士がシガーをくゆらせる……そんなイギリスらしい光景も、あまり見られなくなりそうです。

公共の場所であっても、屋外であれば喫煙はOK。ですから、タバコを吸いたい場合には、屋外に出ることになります。ちなみに、施行が7月に決まった理由は、「夏だから」。つまり、室内でタバコが吸えなくなる人たちが気持ちよく外へ出られるように、という配慮なんだそうですよ。

世界的な禁煙への動きや、タバコの値段の高さから、イギリスでも喫煙者の数は徐々に減少しているようです。それでもまだ、喫煙者の割合は約30%。イギリスの保健省は、この新しい禁煙法によって、タバコをやめる人が60万人出ると予測しています。

なお、ホテルの客室内や個人宅は規制の対象外です。スモーカーの皆さん、ご心配なく!

【関連リンク】
  • Smokefree England……禁煙法についての公式案内ページ(英語)
  • 旅行が10倍楽しくなるコラム集……イギリスってこんなところ、イギリス人ってこんな人たち……生活すると見えてくる、イギリスのあれこれをつづったコラムを集めました。旅行の前に読んでおくと、旅がぐーんと楽しくなるはず!


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