文章:吉田 摩弥(All About「ロンドンで暮らす」旧ガイド)
今回は、見た目だけではわからない、パッケージの解読が頼りの食材を中心にご紹介。日本では馴染みのない食材については、調理法や味についても解説しました。食いしん坊のアナタは必読!
【Index】
切り身になるとワカラナイ?! 肉編
これって何? 見た目だけでは分かりにくい切り身のお肉 |
- pork……豚。
ステーキ用(Loin steak)、骨付き(pork chop)、ヒレ肉(fillet)、スペアリブ(rib)、レバー(liver)のほか、シチュー用(diced)やひき肉(minced)、ロースト用の足(leg joint)も。 - beef……牛。
スコットランド産(Aberdeenなど)が良質。ステーキ用(Sirloin、 rump、 ribeye、 fillet)、ひき肉(minced)、サンドイッチ用薄切りステーキ(sandwich steak)、シチュー用(stewing)、ロースト用 (roasting joint)など用途別に様々なものがあります。 - veal……仔牛。
見た目は薄めのピンク色。大人の肉よりもやわらかく、ほんのり甘みがあります。国産以外では、オランダ産(Dutch veal)が有名。ステーキ用(Steak)やひき肉(minced)、レバー(liver)が一般的ですが、骨付きのすね肉(ossobucco)が売っていることもあります。 - lamb……子羊。
国産ではウェールズ産(Welsh)が有名。大人の羊「mutton」はほとんど見かけません。ヒレ肉(Neck fillet)、骨付き(lamb chop)、 レバー(liver)に加え、ロースト用に骨付き肩肉(shoulder)や足(leg)も。 - chicken……ニワトリ。
トウモロコシで育てた「corn-fed」は見た目が黄色く、深い味わい。「poussin」はメスの雛鳥で、丸ごとローストにすると柔らかく優しい風味が出ます。 - duck……アヒル。
国産ではグレシャム地方(Gresham)のものが有名。脂肪分が高いのでロースト向き。 - turkey……七面鳥。
脂肪分、カロリー少なめで淡白な味。そして安い! 普段店頭に並ぶのは切り身ですが、クリスマスの時期にはロースト用に一羽まるごとで売られます。 - quail……ウズラ。
詰め物(stuffing)を入れて丸ごとローストするのが一般的。大型のヤマウズラは「partridge」。 - pigeon……ハト。
一般的なのは野生の「wood pigeon」という種類。調理法はウズラとほぼ同じ。 - rabbit……ウサギ。
シチューやローストが一般的。やわらかく美味。 - venison……シカ。
ステーキやロースト、シチューなど用途はいろいろ。臭みが強いものもあるので、苦手な人も多いかもしれません。 - ostrich……ダチョウ。
最近、国内の養殖ものが増えてきたそうです。 - crocodile……ワニ。
見た目も味もチキンそっくり。
【poultry……家畜系鳥類】
【game……元来狩猟によって捕獲される動物】
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