「娘がホームステイでイギリスに行きます。向こうのご家族へのお土産には名物の筑紫餅を持たせようと思っているのですが…」といった相談を受けることがあります。

この話題は胸が痛んでしまうのですが、私が目撃した範囲内で、お土産として海外へ出て行った日本の銘菓たちがどういう運命をたどっているのかについてまずお話したいと思います。

P1. 日本の銘菓はほとんどゴミ箱へ直行
P2. イギリス人が喜ぶ日本のお菓子

日本の銘菓はほとんどゴミ箱へ直行

和菓子
イギリス人は、あんこや餅の食感に強烈な違和感を感じる。
回りくどい言い方を避けて、私の知っている範囲で言うと、日本の食文化やアジア旅行の経験のあまりない平均的なイギリス人家庭に日本の銘菓を届けても、イギリス人の口にはほとんど入りません。

私の昔の職場では、イギリス人の同僚が「知り合いの日本人が持ってきてくれたんだけど…」とか言いながら、お土産にもらった羊羹や饅頭をオフィスのキッチンに置いていってくれることがよくありました。

もちろん、私たち日本人スタッフは大喜びでティータイムに頂いていました。が、イギリス人が手を伸ばすことはまずありませんでした。イギリス人に言わせると、「甘すぎ」、「食感が我慢できない」、「砂糖で煮た小豆というのが考えられない」とのことです。

それでは、日本人の知り合いのいないイギリス人の場合はどうでしょう。私の知り合いの日本人がイギリス人家庭に長崎カステラをお土産に持って行ったそうです。そして、数週間後にその家を訪ねたところ、封も切られずに賞味期限の切れたカステラが台所の隅に置きっぱなしだったそうです。その日本人は、「とても美味しいカステラだったから持って行ったのに…」と、とても残念そうでした。

それじゃぁ、日本のお菓子はお土産に持っていけないということ? そうでもないのです。