ゆったり流れる都会の時間
中心部から徒歩5分のセント・ジェームス・パーク。緑の中で豊かな時間が流れています |
たとえば、観光やショッピングの中心地ピカデリー・サーカスと、バッキンガム宮殿の前庭となるグリーン・パークは目と鼻の先。そして、デパートが立ち並ぶ目抜き通り、オックスフォード・ストリートから10分で、乗馬コースもある広大なハイド・パークに出ます。都会の真中にいてもすぐそこに自然があり、ロンドンの人たちは緑の中で思い思いに静かな時間を楽しむのです。都会の喧騒の中でも、緑に囲まれてゆったり過ごすことで、心の余裕が生まれているような気がします。
そのおかげでしょうか、日本人から見ると非効率的この上ないことに出くわしても、イギリス人は静かに待つのです。バスや地下鉄、電車が遅れるのは日常茶飯事。電話や水道工事のエンジニアが約束の時間に来ない、単純な手続きが一度で終わらない、などなど……何でも効率的な日本から考えると、信じられないことが当然のように起こります。
それでもイギリス人は待つのです。「カリカリ怒っても仕方ないじゃないか」と。そして私たち日本人も、ロンドンで暮らすうちにいつしか、このペースにすっかり馴染み、心地よくさえ感じるようになるのです。
アート、シアター、音楽、旅行……充実した余暇の楽しみ
勉強や仕事も大切だけれど、余暇も楽しみたいものですね。その点ロンドンは、楽しみに事欠きません。多くの美術館や博物館は入場無料。また世界有数のアーティストやパフォーマーが頻繁に公演を行い、お値段も手ごろです。近年ではハリウッド俳優がロンドンの劇場に出ることが増えており、映画スターの演技を生で間近で見るチャンスも。そしてもちろん、クラブシーンも充実。先端の音楽に触れられるのも、ロンドンならではですね。また、ロンドンはヨーロッパ各地への旅行には最適の足場です。大抵の都市に直行便が出ており、2~3時間もすれば着いてしまいます。ヨーロッパの都市も、ロンドンとは違った魅力や新鮮な発見があり、日々の生活をリフレッシュできます。
世界の大都市の中では良い治安。でも、油断は禁物!
昨年できたピカデリー・サーカスの警察出張所。24時間警官が常駐しているのは心強いですね |
銃の携帯が禁じられていることもあり、殺人や傷害などの重犯罪は少なめです。一方で、スリやひったくり、空き巣などの軽犯罪はアメリカを上回るのだとか。ですから、安全な日本国内と同じ感覚では、少し心配です。
とはいえ、周りに注意してキビキビ歩く、貴重品は必ず身に付ける、戸締りを徹底するなど、常識的な範囲で注意をしていれば被害に遭うことは少ないでしょう。トラブル防止のために日常生活で注意するポイントについては、別の機会にお話したいと思います。
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