2008年2月に酒税が完全撤廃されたことにより、香港でのワイン消費は増加の一途を辿っています。ワイン熱が高まる中、ついに香港にワイナリーが誕生。メイド・イン・香港のワインが味わえるようになりました。そこで、香港島の裏側、鴨脷洲(アプレイチャウ)の工業ビル内にあるワイナリー「The 8th Estate Winery」を訪ねてみました。
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- ワイナリーはちょっとマニアックな場所にあります……P.1
- 香港ワインができるまでの過程を見てみましょう……P.2
ワイナリーはちょっとマニアックな場所にあります
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月に一度ワインの試飲会が開催されます。詳細はウェブサイトをチェック! |
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これがワイナリーの入っているビルです |
このワイナリーは、とても見つけにくいところにあります。なので、まずは行き方を説明しておきましょう。銅鑼湾(コーズウェイベイ)の海沿い、「SINO PLAZA」ビルの前にあるバス停から671番のバスに乗り、終点で下車。バス停を右手に左側にある「港湾工貿中心」ビルに入りエレベーターで3階へ上り、通路を奥へと進むとたどり着きます。倉庫のような通路に不安になるかもしれませんが、ひるまずに「302」と番号のふられた部屋を目指してください。
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工場のような通路を抜けると、洗練されたワイナリーに辿り着きます |
扉を開けると広がるのは、簡素なビルの外観とは打って変わって、並べられたワイン樽、シャンデリアの下に置かれた長テーブル……と、ヨーロッパの歴史あるワイン蔵といった趣ある世界が広がっています。部屋中に漂うオークの木の香りに、自然とリラックスすることでしょう。部屋の外には、海の見えるテラス席が用意されています。バーベキューもできるほど広く、その雰囲気と快適さからパーティーに使われることもあるのだとか。
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BBQパーティーもできるほど広いテラスからは、海も見えます |
ここで貸切パーティーやワイナリーの見学をしたいなら、事前に予約が必要です。このワイナリーでは、あえて「営業時間」という形は設けていませんが、午前9時から午後5時の間なら対応できるようにしているとのこと。時間内に電話か、時間外でもEメールで問い合わせてみましょう。
次のページでは、香港ワインが生まれるまでの過程を追います。