ここは香港の合羽橋!?
問屋が並ぶ上海街
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香港島のオフィス街とは対照的な古い街並みが残るヤウマティ周辺 |
新しいビルの建設や再開発が続く香港にあって、いまも下町の風情が残るヤウマテイ(油麻地)付近の上海街。古いビルが林立し、調理用品やキッチンウェアなどの問屋が並ぶ問屋街でもあります。
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プロも使う料理道具がなんでも手に入ります |
ここで業務用の調理器具や食器を調達するプロのシェフも多く、実際に訪れてみると、店のオーナーらしき人やシェフらしき人が物色している姿をよく見かけます。オープンして25年、30年といった老舗店も、ここによく買い物に来るといいます。日本で言うなら、東京・合羽橋のような存在といったところでしょうか。
調理道具から食器まで
欲しい物が安く手に入る
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点心に欠かせない蒸籠。本当にたくさんの種類があってびっくり |
ここに来れば、ありとあらゆる中国料理の道具を見つけることができるはず。飲茶で登場する蒸篭なども、大・中・小さまざまな大きさが揃っていて、その品揃えに驚かされます。蒸しものに使うのはもちろんですが、それ以外にも、キャンディやチョコレートなどを入れてギフトにしたり、ポプリなどを入れてトイレに置いたりと、工夫しだいでいろいろ使えて便利。軽いので、お土産にするのもオススメです。
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これは月餅などを作るときに使う型だそう。お部屋のインテリアにも使えそうです |
ほかにも、中国料理店に行くとよく見る茶器セットや、銀の箸と箸置き、食器、調味料入れ、冬の風物詩でもあるポウジャイ飯(土鍋炊き込みごはん)用の土鍋、香港式茶店のカップ&ソーサーなど、問屋街には本場の調理道具や食器がいっぱい。日本に帰ってから、中国料理レストランそのままのセッティングが再現できることでしょう。
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調理用品だけでなく、さまざまな雑貨、日用品などのお店が並んでいます。写真のようなかわいいイスを売るお店も |
値段が安いのも、さすが問屋街といったところ。蒸篭はHK$4~、ポウジャイ飯用の素焼き土鍋はHK$7~、ふたつのスープが味わえるインニョン鍋はHK$75とリーズナブル。他では探すことができない、香港らしいアイテムを手頃な値段で手に入れることができます。
ストリートを歩けば
香港の厨房が見えてくる
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中国人が好むトリコロールカラーのバッグ(HK$9、HK$10、HK$12など) |
丸太のようなまな板が飾られているかと思えば、業務用の大きな鍋の店、包丁の専門店があるなど、中国料理の世界を垣間見ることができる上海街。調理用具のほかにも、線香の店や翡翠の店、布の店、風水グッズの店などが軒を連ねていて、ただ歩くだけでも充分楽しめるはずです。レトロな看板があったり、質屋や大陸バッグ(ビニール製のバッグ)を売る店があったりと、庶民の生活を肌で感じられるストリートでもあります。
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香港の歴史を偲ばせるレトロな街並みが残るストリート |
昔ながらの風情を残すこの上海街ですが、最近では新しいマンションが建ち、サービスアパートメントの建設も進められているようです。古い街並みが残るエリアとはいえ、新しい波が押し寄せているのも事実。街が新しい景観に変わってしまう前に、ぜひ訪れてみたいストリートのひとつと言えるでしょう。
※HK$ 1=12.78円(2008年3月21日現在)
上海街へのアクセス:地下鉄ヤウマティ駅から徒歩3分
[MAP]※上海街自体は、プリンスエドワード駅~ジョーダン駅区間に併行しているストリートです。
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