香港/香港のグルメ・レストラン

本格トンポーローを香港の穴場店で食す!

甘辛な味付けが日本人の舌にも相性抜群な「杭州料理」。本場杭州にある名門レストランで腕を磨いたシェフが、香港に新しい店をオープンさせました。トンポーローに代表される杭州料理の魅力をご紹介します!

執筆者:金澤 典子


杭州料理を食べるなら!
穴場の本格派『杭州酒家』


香港で味わう中国料理と言えば、広東料理だけでなく、上海や杭州の料理も人気があります。なかでも甘辛い味付けが多い杭州料理は、日本人の舌にもピッタリ。ご飯との相性もバツグンです。今回は、そんな杭州料理店の穴場を発見したのでご紹介しましょう。

店内
商談にも向きそうな、モダンで落ち着いた雰囲気の店内
ワンチャイにある『杭州酒家』は、杭州料理の名門「天香楼」の流れを汲む本格派の杭州料理店。エグゼクティブシェフの呉瑞康さんは、本場杭州の「天香楼」で働き、腕を磨いてきた人物です。とても親しみやすい人柄で、営業時間中にもかかわらず、厨房から出てお客さんと話すこともしばしば。味はもちろん、その人柄も利用客から慕われ、密かに人気を集めているのです。

親子3代で受け継いだ
名門の味を気軽に


実はこの瑞康さん一家は、祖父、そして父もシェフという、親子3代に渡る料理人家族。父親の呉国良さんは、香港にある「天香楼」のシェフを務めていました。現在は「天香楼」を引退して『杭州酒家』のアドバイザーとなり、ときには息子と一緒に厨房に立つこともあるそうです。
料理
杭州料理を代表する料理といえば、やはりこれ!「東坡肉(トンポウロー)/豚バラ肉の煮込み」(HK$78)。呉さんの祖父の代から受け継がれている秘伝の味なのだとか


取材の日は父の国良さんも一緒で、快く取材に応じてくれました。「天香楼と同じ味を提供しているのですか?」との問いに「もちろん努力しているが、同じ味を目指すのではなく、もっと美味しい本場の味を目指しています」とお父さん。息子同様、人懐っこい笑顔を絶やさない、優しい人物でした。呉親子を見ていると、人気の店には理由があることを実感します。

気になるメニューですが、「天香楼」で働いていた二人だけに、料理はどれも本格的。「天香楼」と同じメニューもありますが、うれしいのは価格を抑えていることです。
「なるべく無駄なコストを削る工夫をしています。それでも、技術や味は天香楼と変わらないものを出すように努力していますね」と瑞康さん。コストを安くあげるために、呉さん自ら、まめに市場に通い、新鮮で上質な素材を探して使っているのだとか。香港で手に入らない素材は、杭州から空輸で取り寄せているのだそうです。


名門「天香楼」譲りの絶品メニューは他にもたくさん!>>
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