香港/香港のグルメ・レストラン

高くても人気!香港に新風を巻き起す“麺”(2ページ目)

香港で数々の話題店を手がけてきた食の仕掛け人が、日本並みの大椀、そして相場をはるかに超える価格の「麺屋」をオープンし、センセーションを引き起こしています。客足が絶えないその人気の理由を探ってみました!

執筆者:金澤 典子

食べればわかる!?
高くても人気な理由


メニュー
(写真左)濃厚なスープと太麺のマッチングが絶妙な「極品牛肉麺」(スペシャル・ビーフヌードル)HK$180/(写真右)海老の食感だけでなく香りも味わえる「香葱三蝦麺」(ネギと3種の海老入りヌードル)HK$110


このように、通常の何倍もの値段がつけられた『一碗麺』のメニュー。それでもランチタイムなどは混雑し、麺好きが集まってくるというのだから驚きです。その訳をチャウ氏に聞いてみましたが、「まずは食べてごらんなさい」との答え。そこで、まず味わったのが「極品牛肉麺」(スペシャル・ビーフヌードル)(HK$180)です。見た目は、ビーフシチューに麺が入っているような印象。ビーフブイヨンで煮込んだスープは濃厚で、太めの麺にからみつき、ビーフ自体も柔らかくよく煮込まれています。

続いて、「香葱三蝦麺」(ネギと3種の海老入りヌードル)(HK$110)をいただくことに。テーブルに運ばれてきただけで、ふんわりと海老の香りが漂います。海老、海老の卵、乾燥海老と3種が贅沢に入り、だしがたっぷり利いています。炒めて香ばしくなったネギもポイント。これは「もっと高くしてもいいのでは」という声があがるのもうなずけます。その他、担々麺(HK$70)も、他店とは一味違う自慢のひとつだとか。麺屋では定番の「雪菜肉絲麺」(からし菜の漬物と豚肉入り麺)(HK$70)も、塩加減とコクのある肉の味がスープに混じり、箸が進みます。

オリジナル麺に合う
素材を活かしたスープ


メニュー
ピリ辛のからし菜とこってり塩味スープが美味しい「雪菜肉絲麺」(からし菜の漬物と豚肉入り麺)HK$70
また、麺は直接工場にオーダーした、オリジナルの麺を使用。それも、20%のそば粉を使い、ヘルシーに仕上げているのだとか。さらに、太麺でも濃い味のスープに絡みやすくなっているのが、オリジナル麺の特長です。

そして、スープは新鮮で品質の高い素材を贅沢に使うことが信条。海老の麺なら海老だしで作る、ビーフ麺ならビーフ、ベジタブルならベジタブルを使ってスープを取るのがこの店のポイントだと、チャウ氏は語ります。そのだしを使うことによって、その素材の味をより高めているというわけです。

確かに、一度味わってみると、素材の良さが引き出された忘れがたい味。チャウ氏の考えるコンセプトがストレートに伝わってきます。一杯の値段は高いけれど、それだけの価値は充分にある麺屋だと言えるでしょう。

香港の麺屋に新風を巻き起こしつつある『一碗麺』。新しい“一杯の椀”を求めて、皆さんもぜひ足を運んでみてはいかがですか?


※HK$ 1=14.50円(2007年11月9日現在)


『一碗麺』
アクセス:地下鉄ワンチャイ駅から徒歩10分[MAP]
住所:36 St. Francis St., Wan chai
営業時間:11:00~22:30 無休
TEL:852-2294-0426


【関連リンク】
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