のどかな島が沸き立つ
年に一度のフェスティバル
長洲(チュンチャウ)島は、セントラルから離島行きフェリーで約40分のところにある漁村の島。港には昔ながらの海鮮料理店が並び、足を延ばせば白砂のビーチや豊かな自然が広がる、香港人の憩いの島でもあります。そんなのどかなチュンチャウ島ですが、年に一度だけ、華やかなお祭りで島全体が賑やかになるときがあります。それが、この島に古くから伝わるお祭り『饅頭節』です。
饅頭が貼り付けられた御輿が並ぶ様が壮観! |
祭りのメイン会場には、さらに大きな「饅頭タワー」が立ち並んでいます |
従来、「饅頭節」の開催日は占いによって決められるのが慣例でしたが、3年前から仏祖誕(=釈迦の誕生日)と同じ日に、祭りのハイライトにもなるメインパレードが行われることになっています(パレードは5日・6日)。
祭りを彩る子どもたちのパレード
子どもたちの衣装、メイクは十人十色。見飽きることがありません |
特設会場に設けられた祈祷場では、人々が線香を焚いてお祈りや願い事をしています |
「搶包山」とは、饅頭でできた3つの包山(饅頭の塔)に、若者たちがわれ先にとよじ登り、できるだけ多くの饅頭を取りあうというもの。200年あまり続いていた行事ですが、1978年に搶包山が倒れてケガ人が出る騒ぎが起こったため、その後政府から中止を言い渡されていました。夜中12時から始まる行事で、若者たちの血気盛んなお祭り風景が見られることでしょう。
香港・マカオを中心に、人々の暮らしや風景を撮り続けている写真家・永田幸子さんによるWEBギャラリー『長洲饅頭節』が、香港政府観光局のWEBサイト内で公開されています。
昨年復活した「搶包山」の模様や、お祭りに沸きたつ島の様子などもご覧いただけます。「饅頭節ってどんなお祭り?」という方は、ぜひご覧になってくださいね。
◆永田幸子WEBギャラリー ~長洲饅頭節~
「伝統と文化の魅力&テンプル・フェア」で
四大祭りを一気に楽しむ!
この「饅頭節」を含む、香港の“春の四大祭り”(「饅頭節」「仏祖誕」「天后誕」「譚公誕」)の開催に併せて、4月20日 から5月7日までの18日間にわたり、イベント『伝統と文化の魅力』が催されます。加えて、上記期間中の各週末(4月20日(木)~23日(日)、28日 (金)~5月1日(月)、5月5日(金)~7日(日))は、各祭事のプレイベントも兼ねる『テンプル・フェア』が、香港島・セントラルで同時に開催されることになっています。香港の伝統的なお祭りの雰囲気を楽しんでみたい、歴史や文化を学んでみたいという方は、ぜひ遊びにきてくださいね!
◆「伝統と文化の魅力&テンプル・フェア」の詳細はこちらをご覧ください!(香港政府観光局)
チュンチャウ島への交通
香港島セントラルの離島行きフェリー乗り場[MAP]から、離島行きフェリーで約40分
(通常のフェリーで約40分、高速フェリーなら約25分で到着)
チュンチャウ島行きフェリー乗り場へのMAPはこちら! >>
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