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香港の結婚式&披露宴(前編)

香港人のお友達の結婚式に誘われたときに困らないよう、香港の結婚式や披露宴についてまとめてみました。前編では伝統的な儀式や結婚式、後編ではご祝儀や披露宴についてを紹介します。

執筆者:矢澤 有紀子


香港人のお友達の結婚式に誘われたときに困らないよう、香港の結婚式や披露宴についてまとめてみました。前編では伝統的な儀式や結婚式、後編ではご祝儀や披露宴についてを紹介します。

新婦さんは真っ赤な衣装に真っ赤な傘!

赤い傘
伝統的な赤い衣装を着た新婦さんは赤い傘の下を移動。
香港で結婚式にお呼ばれされたときに目にすることができるのは、嫁取りの儀式や新郎の家で行われる伝統的な儀式、婚姻登記処での結婚式、そして披露宴となるでしょう(クリスチャンは、教会でミサ→登記→披露宴という場合もあり)。カップルによって、この順序はいろいろ。同じ日にすべて行わず別の日に分けて行ったり省略したりすることもありますので、以下は参考までにご覧くださいね!

まずは嫁取りの儀式。新婦の家に新郎と兄弟団(新郎の男性の親族や男友達からなる)が、新婦を迎えにいきます。私が出席させていただいたのは新婦が日本人だったので、新婦の家でなく香港内のホテルでした。家の前、もしくはホテルの部屋の前で、姉妹団(新婦の女性の親族や女友達からなる)と新郎および兄弟団がいろいろな駆け引きをします。新郎の新婦への愛情を確かめるということで、新郎や兄弟団は歌を歌ったり、芸をしたりと姉妹団の要求に応えます。その後姉妹団へ奉納金(おめでたい数字になっている)を渡し、新郎はやっと奥に隠れていた新婦のもとへ駆けつけることができます。

新郎と新婦は一緒に新郎の家へ向かいます。その際、新婦はずっと赤い傘の下!伝統的な赤い衣装に赤い傘とかなり目立ちますね。そして移動の車花車にも装飾がたくさんされているので、「あっ、結婚式だ!」とすぐにわかります。

獅子も登場する、かなり伝統的な村の結婚式

獅子舞い
花車のまわりを獅子が飛び回り、新郎の家へ向かいます。
今の香港ではなかなかそこまでしないという伝統的な儀式を幸運にも見せていただきました。まず、村の入り口から新郎の家まで花車(以前は籠だったそう)でゆっくりと向かうのですが、そのまわりを獅子が舞い、銅鑼や爆竹が鳴り響きと村の一大イベント!村人も次々と集まってきて、新郎、新婦をお迎えしてました。


赤赤赤!赤いマットの上を歩く新婦さん

蘭
赤いマットが次々前に。その上を慎重に歩く新婦さん。
香港人の縁起担ぎは相当なものです。新郎の実家の玄関には赤い装飾と、赤のものがたくさん使われていました。極めつけは、車から降りた新婦さんが新郎の家に入るまでの行程。赤い傘のもと、赤いマット上を歩きながら入るのです。新婦が通ったら、そのマットを後ろから前へと付き添いの方が運び、その上をまた新婦が通るとけっこう大変。獅子も新婦の前で舞ってました。


祖先や新郎ご両親にご挨拶

新娘入門
新郎ご両親にお茶を飲んでもらい、結婚の許可を得ます。
新郎の家の中では、仏壇(祖先)を拝み、新郎ご両親にお茶を飲んでもらいます。そして、新郎ご両親から龍鳳扼とよばれるブレスレットを渡されます。新郎の兄弟とも同じことをするのでかなり時間がかかる上に、新婦の腕にはどんどん重そうなブレスレットがはめられていきます。その後、お決まりのみんなで写真撮影。1、2枚でなく、今度はこの人と、次はあの人と……と延々と続きます。新婦さん、かなり体力が必要とみました。


私が出席した上記の場合、次は披露宴へとなりましたが、この後で婚姻登記処へ結婚式にというパターンもあるようです。次のページでは、たった15分!?香港の結婚式を紹介します。
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