ソウル/ソウルの観光・世界遺産

猟奇的な彼女と歩くソウルの街(3ページ目)

2001年に韓国で公開されヒットした映画『猟奇的な彼女』。2003年には日本でも公開、韓流の波にも乗って人気を博しました。今回は映画のおなじみのあの場面を訪ねて旅をしましょう!

執筆者:原 美和子

猟奇的な彼女に見る韓国グルメ

これが映画の中で二人が食べていた噂の(?)ジャジャンミョン!
映画の中では食事シーンも度々登場してきます。ここでは映画に登場する韓国料理についてご紹介していきましょう。

■ブデチゲ……韓国では学生を中心とした若者に人気を誇る鍋料理です。グループで安く食べられるのが人気の理由。元は朝鮮戦争の食糧難の時代に韓国に駐留していたアメリカ軍兵士が持ち込んでいたハムを入れて鍋料理を作ったことが始まりと言われています。ハムやソーセージ、キムチ、野菜やラーメンを入れて煮込んだブデチゲは大人数で食べると美味しい料理です。映画のロケで利用された新村のチョルビンブデチゲは地元でも人気のお店です。

<DATA>
  • チョルビンブデチゲ

  • 住所:ソウル市西大門(ソデムン)区倉川(チャンチョン)洞4-96

  • 電話番号:02-392-2872

  • 営業時間:11:30~23:30(ラストオーダーは23:00まで)

  • 休業日:年中無休

  • 日本語:不可

  • アクセス:ソウル地下鉄2号線・新村(シンチョン)駅(2号線40番の駅)を下車、3番出口を出て1つ目の交差点を右手に曲がり、さらにその道の突き当たりを右手に行ってください。


  • ■ジャジャンミョン……映画でも彼女とキョヌが美味しそうに食べていましたね。日本では「ジャージャー麺」と呼ばれる中華の麺料理に似ていますが、ジャジャンミョンは韓国で生まれた「韓国風中華料理(?)」といえます。見た目は麺の上に真っ黒なソースが山盛りにドロッとかけられお世辞にも「美味しそう」とは言えませんが、一度食べるとはまる人も多いんですよ。ジャジャンミョンのソースは豚肉、ねぎ、ニンニク、生姜、玉ねぎをチュンジャンという黒味噌で炒め砂糖で味付けをして作られます。値段も3,000~5,000ウォン(390~650円)程で食べられ、出前料理の定番でもあるんですよ。

    ■焼酎(ソジュ)……韓国ドラマや映画でお酒を飲むシーンをよく見かけると思いませんか? 韓国の人々は老若男女、とにかくお酒が好き! そして強い! そのお酒の席で必ず登場するのが焼酎です。日本で「焼酎を飲む」と言えばまず「お湯割り」か「水割り」かを聞かれますが、韓国では焼酎はストレートで飲むのが常識! 焼酎のブランドには日本でもおなじみの真露(ジンロ)をはじめ、山(サン)、C1(シーワン)、鏡月(ギョンウォン)、ハイトなど様々なブランドが競争にしのぎを削っています。

    飲みすぎには注意!でも、飲みすぎた時はへジャンククで酔い覚ましを
    ■へジャングク……まさに最初は「最悪」とも言うべき「彼女」とキョヌの出会い。泥酔した「彼女」を助けたばかりにトラブルに巻き込まれ留置所に入る羽目になってしまったキョヌが、留置所から出た後で「彼女」と食べたのがへジャングクです。へジャングクは牛骨で野菜や牛の血塊を煮込んだスープです。スープの味は薄いので、自分で塩や刻みネギを入れて食べます。韓国では二日酔いなど酒の酔い覚まし、消化不良の時によく食べられ、街の食堂では朝食の定番メニューでもあります。

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