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新世界遺産オペラハウスの知られざる裏側

シドニーのオペラハウスが世界遺産に!ヨットの帆をイメージしたとされるデザインの真実は?落選したダメ案が採用に?建設当初世界から嘲笑を買ったというオペラハウスの概要とその魅力、知られざる裏側に迫ります!

執筆者:平野 美紀

2007年6月28日に開催された第31回世界遺産委員会で、シドニーのシンボル『 オペラハウス 』が世界遺産に登録されました!新世界遺産への登録を祝して『 オペラハウス 』の概要とその魅力、そして知られざる裏側をご紹介いたします。

≪INDEX≫
  • 20世紀を代表する建築オペラハウス、世界遺産登録へ
  • シドニー・オペラハウスの概略
  • 一度落選したデザインが採用に!?
  • 世界から嘲笑を買ったオペラハウス
  • ヨットの帆をイメージしたとされるオペラハウス、本当はみかん?

    世界遺産の仲間入りをしたシドニーのシンボル「オペラハウス」


    20世紀を代表する建築オペラハウス、世界遺産登録へ

    これまでに登録された世界遺産の中では、年代的に最も新しい世界遺産となるシドニーのオペラハウス。オーストラリアにおいては17番目の世界遺産であり、メルボルンの『 王立博覧会ビルとカールトン公園 』に次ぐ、2つ目の文化遺産への登録となります。

    オペラハウスの登録カテゴリーは、文化遺産(i)
    この文化遺産(i)の登録基準、重要性については以下の通り。

    ユネスコ文化遺産への登録基準 by UNESCO世界遺産委員会

    文化遺産(i)
    人類の創造的才能を表す傑作である。



    貝殻をイメージした白いタイルは
    スウェーデン製

    シドニー・オペラハウスの概略

    1956年に行われた公募によって、当時無名だったデンマーク人建築家ヨーン・ウッツォン/Joern Utzonのデザインが採用され、1959年に着工。1963年の完成を目指して工事が進められていたが、その複雑な形状・デザインのため予想以上の出費と工事の遅れが生じ、当初の予定を大幅に上回る10年後の1973年にようやく完成した。

    シドニー湾に突き出した市内で最も風光明媚なベネロン・ポイントに位置し、ヨットの帆を想起させるユニークかつ独創的な外観で、シドニーのシンボルとして国民のみならず世界中の人々から愛されている。また、世界の新七不思議のひとつに推薦され、最終審査に残っている(決定は2007年7月7日)。

    建築期間 :1959-1973年
    設計デザイン :ヨーン・ウッツォン
    高さ :183m
    構造

    :建物面積=1.8ヘクタール(4.5エーカー)、表面に張られたタイル=105万6000枚
    コンサートホール、オペラシアター、ドラマシアター、プレイハウス、エキジビションホール等の他、5つのリハーサルスタジオや展示ルーム、7つのバーレストランで構成


    <アクセス>
    サーキュラー・キー駅/フェリー・ターミナルから徒歩約4~5分。
    Tel: (02) 9250 7111  ボックス・オフィスTel: (02) 9250 7777
    公式サイト:シドニー・オペラハウス/Sydney Opera House(英語)

    次のページでは、シドニーきっての観光スポットでもある新世界遺産・オペラハウスの知られざる裏側に迫ります!
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