今年で146回目を迎えたオーストラリア最高峰の競馬レース「メルボルンカップ(杯)」で、日本の馬がワン・ツー フィニッシュ!
1着は、2004年菊花賞優勝馬デルタブルース、2着は今年の目黒記念優勝馬ポップロック。デルタブルースには岩田康誠ジョッキー、ポップロックにはオーストラリアを代表する名ジョッキーのひとりでもあるダミアン・オリバーが騎乗し、2頭とも日本生産&調教馬として、初の快挙を成し遂げました。
レースの行われた昨日からオーストラリア国内は、この話題一色。突然沸き起こった新たな日本ブームの仕掛け人(?)は、なんと馬だったのです!
第146回メルボルンカップ
歴史ある競馬レース・メルボルン杯
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昨日の11月7日、芝3200メートル、23頭立てで出走した146回メルボルンカップ。オーストラリア最高峰であり、当然オセアニア最大のレースでもあります。この伝統と歴史あるレースで、日本の馬が1、2着でゴールしたのはもちろん初。
最終コーナーを周り、ゴール前200メートルあたりから2番手を大きくリードしたデルタブルース。それを追う様にラストスパートをかけるポップロック。ぐんぐん加速するポップロックが、ゴール寸前では追い抜く勢いでしたが、頭1つの差でデルタブルースがV!
ゴール前の激しい日本馬同士の競り合いに、地元オージー達の興奮も最高潮に達し、ゴール後、日本馬に乗った両ジョッキーががっちりと固い握手をかわす姿に場内が感動の渦に包まれていく様子は、テレビの画面を通しても伝わってくるほどでした。
朝から日本の馬でもちきり!
賭け事好き、ギャンブル好きが多いオージーですが、メルボルンカップは競馬の中でも特別なレース。毎年、普段競馬に興味のない人までも巻き込んで大きな話題となるのですが、これまではレースそのものというよりも、観客のファッションのほうが取り沙汰される傾向がありました。
しかし今年のレースでは、煌びやかな女性のファッションもさることながら、主役はなんといっても馬。日本からやってきた馬にワン・ツーをかっさらわれたという衝撃も手伝ってか、本日も朝からデルタブルースとポップロックの話題でもちきりです。早朝の人気番組でも、たどたどしい日本語で馬に話かけるオージー・レポーターがスタジオの笑いを誘っていました。
日本馬、ジョッキーも多数参戦するオーストラリア競馬
巨額な賭け金を生み出すメルボルン杯
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植民地時代に築かれた英国伝統の競馬が息づくオーストラリアでは、国内各地で数多くのレースが行われています。レースには、日本から参戦する馬やオーストラリアで活躍する日本人ジョッキーも多く、話題にのぼることも多々。
今回、日本の馬が話題をさらったメルボルンカップのように、ファッション性のほうが先行してしまうレースもありますが、ほとんどは賭けの対象として楽しまれています。
オーストラリアでは、TABと呼ばれる賭け専門のブックメーカーで国内のどこからでも賭けることができ、メルボルンカップのように大きな歴史ある大会は、普段ギャンブルをしない人も賭けてしまうというほどで、今年はなんと総ベッツ合計1億4000万豪ドル(約130億円)にも達したとか。今回のメルボルンカップでは、概ね(*)ポップロックは3番人気、デルタブルースは4番人気だったようです。
(*)=TABは州毎。
気軽に観戦でき、そしてファッション性にも富んだオーストラリア競馬。日本の馬やジョッキーの活躍を見るために、そしてプチ・ギャンブルに出掛けてみるのも面白そうです。
●メルボルンカップ最終成績
by メルボルンカップ公式サイト
●ブルース1位!ポップロック2位!…メルボルンCで日本馬ワンツー
by Yahoo!スポーツ競馬/スポーツ報知
【関連リンク】
▼メルボルンカップ公式サイト(英語)
▼オーストラリアのブックメーカーTAB(英語/MSW,
VIC州)
▼FOXスポーツHorse
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