映画版クロコダイル・ハンター |
ハリウッド進出も果たし、世界的な有名人でもあったアーウィンさん。サンシャイン・コースト・ヒンターランドにある『オーストラリア動物園』の経営者でもあり、子供達にとってはヒーローのような存在でした。 どんな猛獣にも果敢に挑み、必ずや成功させる不死身の男といったイメージが強かった彼が、海で一瞬の間に倒されるとは誰が想像したでしょうか…。
クロコダイルハンターの最期
彼はどんな状況でエイによって倒されたのか?アーウィンさんは、ポートダグラス沖のグレートバリアリーフでドキュメンタリーの撮影中、水深2m程度の浅瀬で巨大なアカエイと遭遇。そのシーンをカメラに収めているところだったようです。
エイの上方にアーウィンさんが近寄ったその時、エイは尾を振り上げ彼の胸を強打。アカエイ=グレート・ブル・スティングレイは、尾に鋭い毒棘(針)を持っているのですが、その棘がアーウィンさんの心臓を一突き!ほぼ即死状態であったとか。
アーウィンさんを死に追いやったグレート・ブル・スティングレイの尾の棘は約20cmもあったそうです。それが、心臓を一撃…。これでは、いかに不死身のクロコダイルハンターでもひとたまりもありません。
クロコダイルハンターを倒したエイの恐怖
アカエイの棘(針)によって刺され、死亡したケースは稀で、オーストラリア国内では過去3件のみ。またエイによる事故は、何もオーストラリアだけに限ったことではありません。アカエイは日本にも生息しており、ダイバーやサーファー、釣り人等からは恐れられる存在。
棘(針)の毒性は、死に至るほどではないようですが、刺されると猛烈な痛みに襲われ、そのショックと激しい痛みから呼吸困難に陥ったり、また、刺された部分が壊死(えし)する場合もあるそうです。アカエイは身近な存在でありながら、これまでその怖さをあまり認識していなかったともいえるのかもしれません。
エイは浅瀬の砂に潜っていることもあります。踏みつけて刺されるケースも多いようですので、くれぐれもご用心を。
クロコダイルハンターの家『オーストラリア動物園』
真のクロコダイルハンター |
サンシャイン・コースト・ヒンターランドにある『オーストラリア動物園』の経営者であったアーウィンさん。彼の亡き後も、動物園の運営は続けられる予定です。地元の子供達からは絶大な人気を誇り、近くへ出かけたなら、「あそこは行ったほうがいいよ」と必ずや地元の人から推奨される『オーストラリア動物園』。
彼が有名人であるということだけでなく、オーストラリアならではの動物をはじめ、世界中の動物たちが一堂に会し、“オーストラリアで最も見るべきものベスト10”にいつも入っていた世界最高齢176歳のゾウガメのエリオット(残念ながら6月に他界)など、見るべきものが多い動物園でもあります。毎時間園内のどこかしらで繰り広げられるショーも人気の秘密。地元では、家族連れで一日中楽しめる絶好のスポットとなっています。
★オーストラリア動物園/Australia Zoo(英語) …現在、アーウィン氏の死去によりアクセスが集中しているため、繋がりにくくなっていることがあります。
※ブリスベン空港からの往復ツアーもあります。
これでもか!というほどのオージー弁丸出しで、最も愛すべきオージーとしてその名を馳せたスティーヴ・アーウィン氏。彼が日頃から尽力した環境・動物保護活動に敬意を表し、ご冥福を心よりお祈りしたいと思います。
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Yahoo! Australia ニュース(英語) …現在、スティーブ・アーウィン氏死去の話題で持ちきり。アメリカなどで放映されている速報ニュース番組なども見られます。
【関連リンク】
▼ケアンズ/グレートバリアリーフ
▼ゴールドコースト/ブリスベン
▼辞書にも載ってないオーストラリアの英語(オージー弁)って? ほとんど使えない英語
▼アカエイ・ヒラタエイの説明ページ
…エイの特性、怖さを解説したページ。日本での事故事例も掲載。
▼アカエイ
for Webさかな図鑑 …エイの特徴、分布など