地球上には恐竜達が闊歩していた時代があった
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地上最大の生物・恐竜が闊歩した時代――
それは、何億年も昔、人類がこの地球上に誕生する遥か以前。しかし、恐竜達はある日突然絶滅し、その雄姿を現在見ることはできない…。だから人類は、化石という形で発見される恐竜達の遺物を繋ぎ合わせ、想像を膨らませてその姿を想像する―。
オーストラリアという大陸は、地球上で最も古い大陸のひとつでもあるため、数多くの恐竜の化石が出土している。そして、この大陸に堆積したものは、何億年とかけて硬くなった地層で、様々な鉱物となって眠っている。そう、オーストラリアは世界有数の宝石と化石産出国でもあるのだ!
そんな世界有数の宝石&化石産出国オーストラリアから、新年にふさわしく(?)おめでた~い『オパール化した恐竜の化石』をご紹介!!ただ単に恐竜の化石だけでも、ありがたい感じがするのに、さらにそれが「宝石のオパールになっちゃった」という世にも珍しい化石(いや、宝石?)なのです。
2005年、この超レアな珍品を一目拝めば、御利益あることまちがいなし!?
角度によって様々な色を発するオパール
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世界の95%を占めるオーストラリアン・オパール
オーストラリアはオパールをはじめ、ダイヤモンド、サファイア、エメラルド等、世界中の女性達を魅了する数々の宝石産出国。中でもダイヤモンドとオパールの産出量は世界第一(*)で、とくにオパールについては、宝石=ジュエリーとしての価値も高く、現在、世界市場の約95%がオーストラリア産となっている。さらに長い年月が必要とされるブラック・オパールは、オーストラリア国内でも特定の地でしか採れない貴石として、希少価値が高いもののひとつ。
▼オーストラリアの宝石
▼宝石・鉱物小事典-オパール(蛋白石・たんぱくせき)
▼10月の誕生石、オパール
by All About ジュエリー・時計
その、世界第一のオパール産地であり、恐竜はもとより、貴重な太古の哺乳類化石が出土することで、世界遺産に指定されているエリアもあるほどのオーストラリア。採掘者にとっては、この太古の大陸はまさに宝の山!
(*)=ダイヤモンドは工業用が主だが、ピンク・ダイアモンドなど、宝石として希少価値の高いものが採れる。また、サファイヤの産出量もかなり多く、世界市場の80%以上を占める。
こんな形で発見された!
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世紀の大発見!?オパール化した恐竜の化石
1987年のある日、オーストラリア随一のオパール産地・クーパー・ピディで、世界でも稀なオパール化した恐竜の化石がほぼ完全な形で発見された!
クーパー・ピディでオパールを採掘をしていたジョーは、自らが振るうツルハシの先にいつもとは違う感触を受けた。掘り進めていくうちに、何やら生物の骨のようなものが表れた。その化石の全容が見えてくるうちに、その生物の骨の化石の一部がオパール化していることを認め、これはすごい発見になるかもしれないと相棒の採掘者とたった2人で極秘に堀り続けたという。しかし、化石の発掘はそう容易なものではなく、頭蓋骨の部分を破損してしまったり、一部の骨を失ってしまったりして、結局専門家の下で採掘されることとなった。
全体像が地表に現れた時、その場に居合わせた人たちは皆、感嘆の溜息を漏らしたと言う。1億1000万年前の地層から出土したその化石は、ほぼ完全な形で残っていた白亜紀に生息していたとされるプリオサウルスであり、しかも各所がオパール化していたからだ!