オーストラリアの薬物事情
近年オーストラリアでは(日本でもそうらしいですが…)、若者達が薬物を簡単に入手し、クラブやパーティーで使用するというケースが増え、これに関連した事件や事故が急増しており、社会問題になっています。以前の記事『日本人は狙われている!?』でも触れましたが、クラブやバーでドリンクをすすめられ、知らないうちに薬物が混入した飲み物を飲んでしまうケースも増えていますし、誰でも比較的簡単に薬物を購入できるようにもなってきてしまいました。とくにクリスマスや卒業など、大きなパーティー・シーズンには、こうした薬物の流通が急増し、どこでも身近に薬物に出会ってしまえる環境に…。
海外に出て「日本ではできないことをしたい!」と思うのか、気持ちが大きくなってしまうのか、どうかはわかりませんが、ちょっとした出来心で薬物に手を出してしまう日本人も多いよう…。(私もそういった話を何件も耳にしましたし、ここにも麻薬で現行犯逮捕された事例が。)それで事件に巻き込まれるケースはグンと高くなりますし、薬物服用によって事件が引き起こされた場合には、さらに重罪に…。なのでゼッタイに薬物には手を出さないこと!また、先ほども触れましたが、知らない人からドリンクをすすめられても、ゼッタイに飲まないこと!
今回の事件が薬物による過剰反応に起因する犯行かどうか?という点はまだ不透明ですが、この日本人男性がエクスタシーを服用していたのは事実。薬物服用の上、さらに殺人を犯してしまったとあれば、重罪は逃れられないという見方が大半です。
この事件が抱えるもうひとつの重大問題
今回の事件もそうですが、一番の問題は「現地の言葉で、キチンとした事情説明ができない」ということです。通訳が付くとはいえ、その人が100%自分の言いたいことを伝えてくれるとは限りませんし、ときには間違った解釈をされ、かえってこじれてしまい、さらに罪が重くなってしまうケースも否定できません。(まさにこの事例が、よくマスコミでも取り上げられる『メルボルン事件(こちらにリンクがあります)』)
そこで、厄介なことにならないためにも、以下のことには是非注意したいところです。
・言葉がうまく話せない場合は、必ず辞書を携帯。(意外と持ってこない人が多いとか)
・質問等がわからない場合は、曖昧に微笑んだり、返事をしたりしない。(これは検疫検査の時にも要注意)
・旅先でどんなに親しくなった人がいたとしても、「自分の身は自分で」という意識を忘れずに。
※こうしたことは何もオーストラリアに限ったことではなく、海外であればどこであっても同じですね。
>>次は、長期滞在者の味方、バックパッカーズ(安宿)事情『バックパッカーズは危険の巣窟?』です。