オープン・フォレストが広がり、赤土に変わる
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カヌーを漕ぎながら自然に直に触れ合う
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熱帯とサバンナが出会う地
何万年も前から生き続ける太古の熱帯雨林が広がるケアンズ郊外・キュランダ―――
鬱蒼たる緑の森を抜けると、忽然と視界が開けてくる。車は、テーブル・ランドと呼ばれる台地形状の高原に入ったようだ。
この辺りから西の内陸部は、ケアンズや周辺海岸部の熱帯雨林気候からサバンナ気候へと変わり、辺りの風景は一変する。そこは熱帯雨林=レイン・フォレストとは違う植生が育まれる“オープン・フォレスト”が広がるサバンナの大地。
そのテーブル・ランド中心地・マリーバの北約7kmのところに、『マリーバ・トロピカル・サバンナ&ウェットランド・リザーブ/The Mareeba
Tropical Savanna and Wetlands Reserve』はある。
乾燥気味のサバンナと湿潤な熱帯。
この2つの異なる気候帯が出会うこの地ならではの、驚くほど豊かな自然が脈々と息づいている。
蓮が浮かび、水鳥達が飛び交う
ラグーンはカカドゥを彷彿とさせる |
豊かな自然が広がる美しい湿原
5,000エーカーを超える広大な土地に、樹齢数千年ものカウリやパインの木をはじめとする植物、鳥や動物、その他、多種多様な生き物達が生息する『マリーバ・トロピカル・サバンナ&ウェットランド・リザーブ』。川を塞き止めた約300エーカーもの大きなラグーンには、蓮の花などが咲き、水鳥たちが飛び交う幻想的で美しい光景が広がっている。そう、その光景は、まるでカカドゥのよう…。
マリーバ・トロピカル・サバンナ&ウェットランド・リザーブに着いて、まず最初に足を運ぶことになる“ビジター・センター”は、周囲の自然に溶け込むウッディな建物。ラグーンに面して建てられたオープン・デッキから、水辺を気持ちよさそうに飛び交う鳥達や対岸に広がる森を眺めることができる。
そして、驚くべきはその静けさ。対岸に広がるフォレストの木々が擦れる音さえも、波立った水面を伝って聞こえてくる…そんな感じがするほど。
>>次では、サバンナの湿原に広がる大自然と雄大なサンセットを愉しむトワイライト・サファリをご紹介します!
夕暮れのビジター・センター
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