南の玄関口ナポリ
ナポリっ子で賑わう港町ナポリの海岸
ナポリへのアクセス
日本からの直行便はありませんので、アリタリア航空利用なら、ミラノ・ローマを経由地にナポリ空港へ乗り継ぎます。ほか、ヨーロッパの主要都市の空港から、ナポリ空港へ入ることも可能です。また、フィレンツェ、ローマからであれば、陸路でのアクセスも便利。トレニイタリア
の最新特急フレッチャロッソを利用すれば、ローマから最短1時間10分で到着できます。日帰り旅行も気軽にできる近さになりました。
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ナポリの歴史
ナポリは、紀元前6世紀頃、古代ギリシャ人によって作られた街。最初に建設された近郊の都市パルテノペに次いでできた、「新しい都市」と言う意味のギリシャ語「ネアポリス」が、街の名前「ナポリ」の語源です。ネアポリス時代の面影は、旧市街スパッカナポリに残されています。古代ギリシャ人の植民地からローマ帝国の長い支配が続きますが、11世紀にノルマン人によってシチリア王国が建設されると、1140年にシチリア王国の一都市となります。その後、フランスのアンジュ―家、スペインのアラゴン家、再びフランス軍の手に渡り、1503年にスペイン王国の支配下に置かれますが、1707年にはオーストリア・ハプスブルグ家によって、1734年まで統治されます。
以降、スペイン・ブルボン家が王位につき、ナポリ・シチリア両王国が成立。ナポレオン戦争を挟んで、1860年、ジュゼッペ・ガリバルディのに征服され、1861年にイタリア王国に併合されて、現在のイタリアの都市ナポリとなります。
2000年以上の長い期間、常に統治者が変わり、翻弄され続けたナポリ。頭上を通り過ぎる嵐を待ちながら、したたかに生き抜いてきた気質は、現在のナポリ人にも受け継がれているかもしれません。活気ある下町には、そんな歴史を垣間見る、庶民の生き生きとした暮らしがあります。
世界遺産の街・ナポリの見どころ
「ナポリを見て死ね」と謳われる程、風光明媚なナポリ。雄大なヴェスヴィオ火山を遠景に、緩やかな弧を描く海岸線の風景は、まさに絵葉書のような美しさ。「スパッカナポリ」と呼ばれる一直線の通りを中心とした旧市街は、世界遺産にも指定されています。喧騒とカオスの町・ナポリ。頭上に洗濯物がはためく旧市街の路地裏を歩けば、活気ある庶民の暮らしを垣間見ることができます。バラ色の「王宮」やサンタルチア港にたたずむ卵城、国立考古学博物館など、市内には見どころも豊富です。
>>>次ページでは、ナポリの治安とナポリで食べたい料理やスィーツ、カプリ島やポンペイ、アマルフィなど近郊の街についてご紹介します。