イタリア/イタリア基本情報

知りたい!イタリア、ナンパ男の実態?!(3ページ目)

体験談を元に安全対策を考える「イタリアの治安」シリーズ3話目は、女性必読!イタリアで必ず起こる「ナンパ」の実態を解説。「え?そんなことあり~?!」な体験談を元に、男性論を語ります。いい男をつかまえて!

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

photo by SAWA
美しいイタリアの街で、ロマンチックな恋がしてみたいけど・・・!
【ケース2】一人旅を満喫中だったB子さんの場合

大人の一人旅を満喫していたB子。スペイン階段で、見目麗しいラテン顔の男の子に声をかけられました。

「キミ、カワイイね。一人なの?」

一人でヒマだったB子は、ラテン顔の男の子ダビデ君とジェラートを食べに行き、ご馳走してもらいました。

まるで映画ローマの休日みたいだね。運命かもしれない。」

そんな言葉にすっかり「ステキ!」と舞い上がってしまったB子。日程を変更しダビデ君のいるローマに滞在し、毎日、毎晩一緒に過ごしたのでした。

そして・・・「せっかくイタリアにいるんだから、ローマじゃないところにも行こうよ。」と誘われて、二人で1泊のナポリ旅行を計画。ナポリのホテルに到着し、パスポートを提示する段階になり・・。

「えーーー?!アナタ、イタリア人じゃないの?!」

ダビデ君の出したパスポートはイタリアのものではありませんでした。彼は、なんとモロッコ人だったのです。

しかし、「僕は一言も僕がイタリア人だなんて言ってないよ。」と悪びれない彼。数日のローマですっかりダビデ君に惚れてしまったB子は、「そうね、何人でも関係ないわね」と急に国際派に転じてしまったのです。

「僕はイタリアの国籍がないから働き口を見つけるのが大変なんだ。」と説明する彼。イタリアで差別されるモロッコ人の話や、自国で貧しく暮らす家族の話などをされ、すっかり同情してしまい、その日からホテル代も食事代もすべてB子もちに。


「そんなの不審だって気づけよ~」と思ったアナタ!
外国で、さらに見慣れない外国人に、知らない国の話をされるとき、人は正しい認識を失う可能性もあります。しかも、「キミは運命の人だ」「こんな女性に会ったことはない」などと普段は耳にできない甘い言葉をささやかれながらなら、さらに・・・。


さて、いよいよB子帰国の日。盛り上がった二人は空港で涙のドラマ。「僕のためにイタリアに戻ってきてくれ。」「二人で一緒に暮らそう。」と抱き合い、別れたのです。

そして、日本とイタリアで長距離電話とメールのやりとり。その中で、ダビデ君は「ローマでは仕事が見つからない。ミラノに行けば何とかなるかもしれないと思って、実はもうミラノにいるんだ。二人で住む家も見つけたよ。
だけど・・手付金が必要なんだけど、僕にはそのお金がないんだ。送金してくれないか?」

はてさて、B子は???
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