優しいイタリア人男性の得意な家事は、育児?!
陶芸家の奥さまとマネージャーのご主人。子供2人と孫が1人。優しい旦那さまが支えで、アーティスト活動にも集中 |
イタリアでは、小学校は送迎が義務付けられているため、毎日決まった時間の学校の送迎、それにプラスしてお稽古事の送迎&付き添いなど、時間を取られることも非常に多く、仕事を持つ女性には負担が大きいもの。父親が会社に行くついでに車で学校に送ったり、交代で迎えに行ったり。それでも間に合わないときは、お母さん友達に頼んだり、自分の親に頼んだり。
このあたりに関しては、男性も積極的に育児に参加していると言えそうです。子供を連れて遊びに行ったり、お散歩したり、仕事を持つお母さんがちょっとだけ息抜きできるように配慮をしてくれる男性も多くなりました。「70年代までは、子供を抱くこともできない父親が多くいたのよ」といった話も聞いたことがあります。女性が外に働きに行くようになり、男性の意識もどんどん改革されているようです。
役割分担というより精神的な支えが大きい
意識は徐々に改革されているとはいえ、イタリア人男性の多くはマンモーナ(マザコン)。マンマが徹底的に世話して育てた箱入り息子たちは、料理はできない、洗濯機の使い方を知らない……云々。なーんてグチをイタリア人女性からは耳にすることもしばしば。子供に優しいパパですが、残りの家事はほぼ全部女性となると、働く女性は大変です。育児以外では「役に立たなく」ても、イタリア人男性の良さはその優しさ。いくつになっても奥さんを誉める。優しい言葉をかけて労わってくれる。作った料理を美味しいと言ってくれる。楽しい会話があり、家族の時間を何よりも大切にする。そんなコミュニケーションと濃密なアモーレがあれば、女として母として妻としての満足感を感じることができ、働きながらも家事をこなすパワーが沸いてくるというものでしょう。
役割分担をきっちりとして、ストレスなし。そんなイタリア家庭は意外に少ないものです。イタリア人夫婦の場合、物理的な役割分担よりも、パートナーの精神的な協力が働く女性たちを支えているのです。
じゃあ……そこにアモーレがなかったら?! なんてお話もオマケにしちゃいましょう! 次のページへどうぞ。