2回目のイタリアなら、スローな旅スタイルがいい。 ■■アグリツーリズモに泊まる■■シリーズ 青いナポリの海を見下ろす レモンの楽園。 ~自家製リモンチェッロに酔う。の巻き~
ナポリから南、ソレント半島からアマルフィまでは切り立つ崖が海に迫る。 青い海に浮かぶカプリ島、イスキア島、 その先には、喧騒に煙るナポリの街が遠くに見える。行き交う旅客船が波間に残す、 ゆらゆらゆれる白い波だけが現実感をもたらし、それ以外は時間が止まっているかのよう。 まぶしい太陽の光が、国道沿いの斜面を埋め尽くすレモンの木々に降り注ぐ。 うっそうと茂る深い緑の葉が銀色に光る間に間に、片手に余るほどのレモンが 鈴なりになっている・・・・・。
さて、ソレントへは、ナポリから「チルクム・ベスビアーナ鉄道」で約1時間の距離。 ベスビオ山の周囲を迂回するように走る私鉄は、途中ポンペイ遺跡を訪れる観光客で 混雑する観光列車。のんびりと1時間ほど揺られると終点ソレント駅です。 ナポリとはまったく異なる南国ムードのソレントは、カプリ島、アマルフィ海岸への観光拠点になる リゾート地。レモンのリキュール、リモンチェッロや、レモンのリゾットが知られるレモンの町です。
ソレント駅から曲がりくねる国道を15分ほど行くと、目指すアグリツーリズモ IL GIARDINO DI VIGLIANO(ヴィリアーノの庭)に到着します。 門からFiatto Puntoがぎりぎり通れる位の細い小道は、 日光をさえぎるほどに生い茂るレモンの木が続くレモンのトンネル。 ここはレモンの楽園! ソレントのレモン農家、ヴィリアーノさん一家が経営するアグリツーリズモは、 レモン畑の真ん中にあります。
「やあやあ、いらっしゃい」レモンの収穫作業の手を休め、出迎えてくれた オーナーの ジュゼッペさん ジュゼッペさんと奥さんのイルダさん、息子さん夫婦。 同じ敷地内には、ジュゼッペさんの兄弟家族も住んでいる。 「何代目なんですか?」の質問に「さあ。数えたことないからな~。」と家族全員で首をかしげ、 「15世紀くらいからここにいるからねえ。」あまりのさりげなさに聞き流しかけたけど、 15世紀って言ったら、500年前!代を数えるのも大変ですね、ハイ。
ヴィリアーノさん一家のアグリツーリズモ宿泊体験記は、 さらに続く