イタリア/イタリア関連情報

どうする?戦争中の海外旅行

アメリカ軍のイラクへの攻撃が始まってしまいました。これから出発を予定されている旅行者の方へ、現地イタリア・ローマからメッセージです。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド

懸念されていた戦争が始まってしまいました。日本では、どのように報道されていますでしょうか。 こちらイタリアでは、毎日、テレビや新聞のメディアでの報道が続いています。 これから旅行を計画されていた方、出発を控えている方、ご心配のことでしょう。  現地からの情報は、何よりも貴重だとお察しいたします。

こちらでは、各街で大々的なデモ(イタリア語ではmanifestazione マニフェスタツィオーネ )が 頻繁に行われています。ローマでは、先週100万人を超える大きなデモで行われました。 また、街中で平和を願う「PACE(PEACE)」を書いた旗が売られ、 窓の下やバルコニーなどに掲げられています。日本よりも、関心が高いという印象を受けるはずです。

旅行者への影響ですが、これに関しては、 安全とも、危険とも判断ができるものではありません。 もっとも起こりうる危険としては、テロが考えられます。 日本にいれば安全、イタリアだから危険ということではないのはご承知の通りですが、 旅行中、空港、飛行機、また、アメリカ関係の施設および大きな観光地などは、 テロに遭遇する確立が高まると考えることができます。

もっと身近なところで言えば、前記のような大きなデモに際しては、 街の中心に入る道路がブロックされ、大渋滞になることもありますし、 過激なデモに近づけば、思わぬ事故に巻き込まれる可能性もあります。 観光気分でデモ隊の記念撮影をすれば、反感を買うこともあります。 テロを危惧して、ホテルや美術館、レストランなどが閉鎖されることはありませんが、 空港や人の多く集まる場所でのボディチェックは当然のことながら厳しくなり、 戦争が長引けば、街の雰囲気がもっと騒然としてくることでしょう。 確実に、通常の状況とは異なります。 そのあたりのことを自覚されて、ご検討されてください。

ご出発される場合は、何かあった場合に速やかに対応できるよう、 ご家族への連絡や保険会社への連絡方法など、各自で把握しておきましょう。 また、キャンセルが相次ぐと飛行機が減便される可能性もあるので、 出発前に旅行会社、航空会社への確認を確実に行っておく必要があると思われます。

自覚と各自の責任、旅行には欠かせないものですが、 平常時よりも、もっと必要になります。     No Guerra!No War!

【安全に関する情報を集めよう!】 ■ 外務省発海外安全ホームページ 日本人海外旅行者のための安全情報

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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