ローマダービー。それは、セリエAのローマにある強豪チーム、A.S.ローマとラツィオの 対戦するゲームのことです。競馬ではありません。 もはやランキングとはあまり関係なく、 地元対決!といった趣が色濃く、ローマ人なら誰もが注目する試合だそうです(BYローマ人)。 すっかりセリエAの観戦する観客ファン(サッカーファンではない)になっている 筆者ですが、まだ未経験だった念願のダービーに、行ってまいりましたよー。
出動待機する機動隊に、ドドーンという爆発音、もくもくと白煙が あがった先からドドドドーと逃げる人の群れ。と通常よりもさらに物々しい雰囲気に 包まれたローマスタジアムオリンピコは、20時30分の試合開始にもかかわらず、 私たちが到着した19時にはすでに黒山の人だかりができていました。お祭り気分いっぱいのスタジアムは、 煙幕やらタバコの煙(?)やら、観客の熱気やらでうっすら霧がかかったようにかすんでいます。 無事に席を確保し(遅めに到着すると予約してるはずの席も埋まっちゃう可能性が大)、 開演の瞬間を待っていると、隣にあった一人分の空席に、おじいさんが駆け込んできました。 真っ赤な目で「いやー参った参った、催涙ガスだよー。ああ、目が痛い。はっはっは」と、 うれしそう(?)に泣いています。話してみると、数十年通い詰めている年季の入ったロマニスタ(ローマファン)だそうで、 孫の活躍を見守るように、催涙ガスでチクチクする目を細めながら観戦されていました。 きっと奥さんに文句言われながら毎週末サッカー観戦にき続けてるんだろうなーと、 勝手にしみじみ。
今回はトリブナ(メインスタンド)席でしたので、周囲は割りと落ち着いたお客さんが多かった ようですが、叫び系の応援は相変わらず。特に今回のヒットは後方席のおばあさん二人組み。 そんな声出しつづけてると、血管切れるんじゃあ・・と心配になるほど、試合中ほっとんど 叫んでいらっしゃいました。「さーいけー!あー何やってんだ―!」から「ホラホラ!カフ―に パス出して―!カフ―が呼んでるでしょー!!」と、細かく。おかげで試合展開がよくわかりました。 解説になってますからね。ちなみに、後半終了 ギリギリの選手交代でカッサーノが入ってくると「最近髪切ったのよねー!」などと、選手の 近況報告の解説も付いて、なかなかよかったです。
トッティ王子様は出演するのか?次ページへ続く・・・