イタリアを囲む海にはいくつもの小さな島が点在しています。 イタリア半島西側のティレニア海の代表的な島といえばカプリ島ですが、それよりももっともっと南、シチリア島のそばに 、日本人にはまだ知る人も少ない7つの小さな島群があります。その名は、エオリア諸島。 ナポリから船に乗って一晩。車も走れない細い路地、白い石造りの家が迷路のように建ち、 鮮やかな色の花が咲き乱れる小さな島々。澄んだ空気、まぶしい太陽、そして目の前に広がる海はどこまでも透明。 イタリア人も憧れるパラディーゾがそこにあります。 そして、噴火を続ける火山、海に湧き出す温泉・・・とダイナミックなアトラクションも魅力的。 うーん、こんな島を知ってしまったらもう、行ってみないと気がすまない!

というわけで、ナポリ港からエオリア諸島に向う船に乗り込んだ私でした。 バカンス先は毎年同じところ、というイタリア人は多いです。 エオリア諸島ファンの友人ご一行にまぎれて初のエオリア諸島上陸!です。

ナポリ港を夜21時に出航した船は、 バール、レストラン、テレビのあるサロン、そして2段ベットに洗面所がついた狭い船室。 ゴージャスとは程遠い渋い雰囲気を漂わせる船の甲板で、遠ざかるナポリの夜景を眺めつつ 旅情に浸る。潮風にゴーゴー吹かれながら・・浸る・・浸る。すっかり旅情に浸るのにも 飽きた夜中の12時。とっくに消灯された船内は真っ暗で潮風でボーボーになった頭も誰にも見えない。 アイロンがパリッとかかった清潔なシーツ包まる幸せを満喫し、 船酔いも忘れてぐっすり眠っていると、 ドンドンドンとドアを激しく叩く音に目が覚めました。ムムム、誰だ?時計を見れば6時前。 「キアーベ!」(鍵をフロントに返してくださーい)と大声で叫びながら 船員がドアをたたいて回っているのでした。「さわこ!急いで甲板に出て!ストロンボリ島が見えてきたよ!」 まだ夜が明け切らない薄明かりの中、再び甲板に上がると朝焼けの空に黒々と浮かび上がるストロンボリ島。 そして見ました!ストロンボリ山が噴火するところを! そう、ストロンボリ島はエオリア7島の中でも活火山があることで有名な島。 数分毎にボボーンと赤い炎を噴出す火山。 いよいよ憧れの島に到着です。
■当日でも船のチケット購入はOK。ナポリ港にナポリーエオリア諸島を結ぶ船を運行する siremar社(電:081-3172999)の切符売り場で直接購入。片道一人寝台室48.57エウロ(2002年9月現在) 季節によって運行曜日が変わります。基本的には1日1本夜21時発。

ストロンボリ港の小さな船着場についた私たち。まずしたことは・・そう、宿泊する家、を探すこと。 エオリア諸島にいくつかホテルはありますが、長期滞在となるとちょっとコストがかさみます。 現地では寝室、キッチン、シャワーのあるコンパクトなヴィッラを旅行者に貸し出している人たちがいっぱいいます。 これらの家を借りて長期滞在するのがイタリア人式バカンス。 「家は決まってる?」と声をかけてくる客引きの一人を捕まえて、港近くのヴィッラを見せてもらいました。 1泊1軒50エウロ。シーズン終わりかけの9月中旬にしてもこれはお安い!人数が多くなればなるほどお得! 白い石造りのかわいらしいヴィッラ。上水道が整った最近まで、井戸水が生活用水だったとかで、井戸も残っています。 テラスもあり、キッチンには一通りの食器と道具が用意され、快適な滞在ができそう。 つまり、日本でいうところの貸し別荘、ってとこですね。
■現地についてから探すこともこのように可能。予約の場合、家のタイプは種々万別で 値段もほぼ言い値なので、万全を期して全日程を予約するより、安全のために初日の1泊だけ予約し、 到着後、自分の目で確認し、延泊、または他の家を探すのが賢いやり方です。 今回私たちが借りた大家さんバディーノ氏の連絡先 TEL:090-986030 携帯:339-5473932

さて、宿も決まり落ち着いた一行は食料買出し部隊に。 小ぶりの3輪トラックがのんびりと行き交うストロンボリ島は、渋滞や騒音とは無縁の別天地。 歩くのが基本移動手段ですが、 細い路地が入り組む&坂ばかりのこの島ではモトリーノ(原付バイク)が便利そう。 レンタル(1台1日20エウロ程度)もあるので借りてみるのもいいかもしれません。 そうそう、モトリーノに乗るときは、上半身裸に素足、がどうやら現地のスタイルのようです(←ホント)。 続きは、「もっと南へ!エオリア諸島ストロンボリ島2」 で。



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