イタリアでお買い物、というととっても楽しそうですが、「店員の態度が悪かった」「いらない物まで売りつけられた」なんてやーな思い出から、「気軽に入れない」とか「買い方がムズカシそう」なんて話をちらほら耳にするのも事実。さて、イタリアで「ああ、いい買い物しちゃったわ」と満足し、めでたく機上の人となるには、どうしたらいいのでしょう。

■イタリア人のお買い物スタイル

イタリアはコミュニケーションをとっても大切にしている国。日常生活でももちろん、お買い物のシーンでも、その習慣は徹底しています。今も専門店が数多く残り、その道ではベテランの店主と相談しながら買い物を進めていくのが基本。じっくりと自分の欲しい物を、専門家と一緒に探し、本当のお気に入りを見つける。買い物の王道です。そして感性の合う店とは長く付き合い、信頼関係を築いていく。

店側も自分のところの商品に絶大な誇りと自信を持っているので、ふらーりと入って、ふらーりと出たい日本式の買い物スタイルは、ここではなかなか馴染みません。黙って出て行けば、「おいおい、うちんとこの商品が気にいらねーっつーのかい!?」とは言われませんが「フンッ、見る目のない客」的蔑視を浴びることはありましょう。よく言われる「イタリアでは勝手に商品に触っちゃダメ」というのも、つまるところ、専門家たる店側の意見もなしに勝手に触って何がわかるの?!という店側の自信からくる客への要求ともいえます。店側も客を選ぶということでしょうか。「お客様は神様です。」なんて発想はありません。神様はバチカンにいますから。

■ローマの某ブランド店の人に聞きました。
 日本人客って???

「コミュニケーションが大事なんて言ったって、イタリア語わかんないもん」うーん、そんな時どうするか?某イタリア人店員に聞いてみました。「コミュニケーションは言葉じゃないのよ。意志の疎通をはかること。ジェスチャーでもなんでもいいからイエスかノーか、何を探してるか伝えて」と。ことに、日本人の表現(顔の表情とか)はわかりにくい。そりゃそうです。目も鼻も口もでっかく感情豊かなイタリア人に、この繊細な心も顔の作りも、感じ取れるはずがあろうか!

ま、そんなわけで「悪気はないけどよくわかんない。わかんないとめんどくさいからほっとく」という、いかにもラテンな発想がお店の客と店員の間にも交わされるので、「なーんか感じ悪い店だった」とか「無視されたー」などという感想が生まれちゃうのかもしれません。やる気ないなー。夏なんか特に暑いから、そんな態度の店員が増えそうです。日本人の特徴である、「あいまいな笑顔」は誤解を生むので特に注意したい。「あ、いいのね。気に入ったのね。ハイハイじゃーカード出してねー」と、買わされてしまいます。彼らはとっとと売って早く帰りたいんですねー。だから、閉店間際の店内であいまいな態度。これは最も危険です。無理やり決定させられるか、長くなりそうな客と見られて相手にされないか。それでいいのか?!とも思いますが、これもお国柄なので仕方ありません。

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