NYを圧巻するアジア人デザイナーたち(3ページ目)

キーワードは、「セレブに愛されて育つ」

フロントロウには、大物関係者がずらり。

今回のNY春夏コレクションでも、こうしたアジア人デザイナーのショーで目立ったのは、フロントロウ（最前列）を華やかに埋めるセレブリティたち。そして有名ファッション誌の編集者が来ているかどうかで、デザイナーの注目度を測ることができるのです。

＜ショー来場のセレブリスト＞

• デレク・ラム：女優ナタリー・ポートマン


• フィリップ･リム：女優レイトン・ミースター、ジュリエット・ルイス


• ピーター・ソム：テニスの妖精マリア・シャラポワ


• タクーン：ヒップホップ界のスター、カニエ･ウェスト

デレク・ラムのショーに来たナタリー・ポートマン。

成功を遂げているアジア人デザイナーの多くは、ブランドを始動する前から有名ファッション誌の編集者の目に留まり、雑誌が一丸となってデザイナーをサポートするのです。そして女優やソーシャライツといった有名人がパーティーなどの場所で彼らの服を着ることで、メディアへの露出もさらに増える、という公式が成り立ちます。

最旬女優レイトン・ミースターは、多くのショーを制覇。

概して現在注目を集めるデザイナーは、20代の若者であることも、驚きのポイント。学校を出たての彼らにとって、影響力のある人をバックにつけ、自身のブランドをスタートさせる基盤を作ることは、非常に重要です。

アジアのバックグラウンドを持つからといって、決してアジアン・ビューティーを全面に押し出すことは、あまりありません。アジア人デザイナーが強みとする点はおそらく、シンプルでいて細部にこだわりを秘めた、女性らしい服なのです。そして最も重要なのは、ユニークなのに一般に受け入れられやすいこと！

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