これが本物! 傑作ヨーロピアン芸術を堪能
モダン・アート展示室を2階に上がったら、気分を変えてヨーロピアン・ペインティングへ。ここは絵1枚にしても、そのスケールの大きいこと! 宗教画や中世ヨーロッパの貴族のポートレートなどは、日本人にとっては全く異なる文化のため、その迫力に圧倒されるかもしれません。マネ「Boarting」 1874年 出典: Metropolitan Museum |
絵画を堪能した後は、そのままヨーロピアン彫刻と装飾展示へ。ガイドはここの展示作品もさることながら、その空間の造形美がお気に入りです。荘厳な大理石があしらわれた展示スペースは、静けさに満ちており、心が洗われるような気がします。
作品鑑賞は、精悍な体つきの男性彫刻像にドギマギしつつ、ドガやモディリアーニの彫刻を。またフランス貴族の寝室や居間などの装飾品も、タイムスリップしたかのように当時の瀟洒な雰囲気にアナタを引き込みます。
アメリカ、日本、中国を駆け巡る
次は、やっとアメリカン・アートの登場です。世界の芸術が集結したメットでは、アメリカ芸術のセクションは決して広くはありません。この辺りにたどり着いた時点で、そろそろ疲れも出てきているころなので、興味があれば立ち止まるくらいに気軽に鑑賞を。日本美術部門では、自国の芸術ながら普段お目にかかることのできない逸品が充実。土偶から涅槃図、蒔絵、襖絵、浮世絵など、「アメリカにこんな傑作があったとは!」と思わず悔しくなるほど。緒方光琳や狩野山雪などは必見です。
アジア彫刻のギャラリーは、人気も少なく穴場的スポット。 |