開発が進む注目のエリアに堂々と佇む、「ザ・バワリー・ホテル」
マンハッタンのホテルは、主にミッドタウンに集中してありますが、最近では徐々にダウンタウンにもホテルが増え始めています。ダウンタウンのホテルの多くは、小規模でデザインやコンセプトに明確なテーマがある所が多いのが特徴です。
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周囲の景観にマッチするホテルの外観 写真提供:KCD |
次にご紹介する、「ザ・バワリー・ホテル」は、そんなデザイン性に富んだホテルの一つです。ホテルの名に冠せられているバワリーとは、チャイナタウンとイースト・ヴィレッジの間に延びるバワリー・ストリートのこと。このバワリー地区は、開発が急ピッチで進められている、注目のスポットです。ドラマ
「SEX and The CITY」のスタイリストのショップ、大型オーガニック・スーパー「ホール・フーズ・マーケット」、そして小さなレストランが続々とオープンしており、話題に事欠きません。空き家となった古い建物と、新しい商業店舗とのコントラストは、刻々と変わりゆくNYの街並みを映し出しています。
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バー・ラウンジとしても利用できる、落ち着いたムードのロビー 写真提供:KCD |
照明を落としたロビーは、エキゾチックなボヘミアン調の雰囲気をたたえており、無機質な都会風のホテルが多いNYでは珍しいデザイン。配されたソファや椅子はアンティークを使用し、ぬくもりを感じさせます。ホテルのベル・ボーイのユニフォームも、赤×黒の上下でレトロ感たっぷり。
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すっきりとしたデザインながら、柔らかな雰囲気のゲスト・ルーム 写真提供:KCD |
お部屋もロビーと同じくボヘミアン・シックでまとめられ、落ち着いた空間に仕上がっています。むき出しの壁があえて暖かみのある装いとなり、部屋全体のポイントに。NYのデザイナーズ・ホテルというと、奇抜な装飾の部屋を想像しがちですが、こちらはリラックス・ムード満点です。空室状況によっては、好みの方角を向いた部屋を選べるのも嬉しいサービス。どちら向きがよいか聞かれたら、エンパイア・ステート・ビルディングを眺められる部屋をリクエストしてみて。
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界隈でひときわ混んでいるレストラン 写真提供:KCD |
併設のイタリアン・レストラン「ジェマ」は2007年7月にオープンしたばかりで、しかも予約をとらないポリシーのため、連日混雑しています。カジュアルな雰囲気なので、デートでもグループできても、賑やかなディナーを楽しむことができます。あえてラフに仕上げたウッド・テーブルや、吊るされたワインボトルなど、インテリアには遊び心に溢れているのでチェックしてみて下さい。
ホットなエリアと呼ばれるロウアー・イースト・サイドや、パンク・カルチャーの中心地イースト・ヴィレッジにも近いため、個性的な若者が集まるバワリー・ストリート付近。ダウンタウンの息吹を感じてお洒落にホテル滞在を楽しみたい人にはオススメのホテルです。
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ザ・バワリー・ホテル(The Bowery Hotel)
- 所在地:335 Bowery, New York, NY
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