名護を災害から守るひんぷんガジュマル
名護を災いから守り続けて |
「ひんぷん」とは、屋敷の門から家の中が見えないようにする目隠しの役割とともに、悪霊や災いが家の中に入らないようにする意味も含まれています。真偽のほどは分かりませんが、沖縄の方によると「魔物はまっすぐ進む」習性を持っているので、それを撥ね返す壁というわけです。
名護市によりますと、1750年に建てられた三府龍脈碑という石碑が「ひんぷん」のように見えることからヒンプンシーと名付けられ、また、その横に生育するガジュマルもまた、いつの間にか「ひんぷんガジュマル」と呼ばれるようになったそうです。
ガジュマルはこの川のすぐ近くにあります |
つまり石碑が主体でガジュマルのほうは付録だったんです。ところが、幾百年もの月日を経て立派に育ったガジュマルのほうが有名になったと……。
当然ですが、ひんぷんガジュマルは名護市のシンボルというだけでなく、ひんぷんの役割に相応しく名護の町や市民を災いから守るものとして、大切に慈しまれています。これほど大きなガジュマルは滅多に見ることはできませんので北部観光の際に見学されてはいかがでしょう。
「樹齢を経た巨木には精霊が宿る」といった俗話が日本各地にありますが、まさにその雰囲気を感じさせてくれるのがひんぷんガジュマル。場所は名護市の真ん中、辛地川の川沿いです。この川もステキな景観ですよね。
名護市のひんぷんガジュマルは、車が行きかうロータリーの中で、時代の変遷を眺めつつ、泰然とそびえ立っています。
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