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5年間でこれだけの変化があった燃油価格(2ページ目)

いよいよ2009年4月から大きく引き下げられ、今後は廃止も期待される燃油サーチャージ。いつから燃油サーチャージが始まったのか覚えてますか?過去5年間の燃油価格の市況を調べてみました。

執筆者:鳥海 高太朗

最も燃油価格が乱高下した2008年

フランクフルト
ガイドがドイツを訪れた2008年7月が燃油価格&円安のピークでした。(写真はフランクフルト市内)
前のページで過去5年間の燃油価格(シンガポールケロシン価格)の推移について紹介してきましたが、2004年~2007年までの4年間は少しずつシンガポールケロシン価格が上昇してきましたが、2007年後半に100USドルを突破し、2008年に入るとこれまでにないハイペースで価格が上昇。そして、2008年7月4日に最高値となる181.6USドルをつけました。

ガイドも2008年7月に取材でドイツとエジプトの2カ国を訪れましたが、この時はユーロも170円台に突入という状況で、燃油サーチャージ&為替の影響で今後数年間は海外旅行離れが続くものと思われました。しかし8月に入り、ゆるやかではありますが、シンガポールケロシン価格に下落の傾向が見え始め、10月に入ると下落幅が大きくなり、2008年大晦日には、2008年最安値となる53.9USドルまで下落しました。

その後も若干上昇したものの、2月に入りまた下がり、2009年2月18日現在で50USドルになっており、最高値である2008年7月に比べると70%も下がっていることになります。

早ければ2009年7月にも燃油サーチャージが廃止?

日系航空会社(JAL・ANA)では、基準となる3ヶ月間の燃油サーチャージが60USドルを下回った場合に、燃油サーチャージが廃止されることが明示されており、海外の航空会社の多くも同様の形をとっております。

現在(2009年2月18日時点)、シンガポールケロシンの市況価格は50USドルとなってますが、2009年4月末まで60USドル以下で推移すれば、2009年2月~3ヶ月間平均が60USドルを下回り、2009年7月1日発券分(購入分)以降の燃油サーチャージが廃止されることになります。利用者としては、このままの水準で推移して欲しいと願うばかりです。


フランクフルト
今年の夏は燃油サーチャージをあまり気にせずに旅行の計画ができそうです。(写真はエジプト・ギザ地区のピラミッド。カイロ空港から1時間弱でピラミッドが目の前に大きく広がります)
今後、燃油価格がどのように推移していくのかは未知数でありますが、今年の夏については少なくとも、昨年に比べて為替も含めてお得な旅ができそうです。

【関連リンク】
航空燃油価格(シンガポールケロシン)の推移(米国エネルギー省ホームページより)
※表示されている金額に0.42倍をすると、燃油サーチャージ額を決定する基準となる1ガロンあたりの燃油価格となります。

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【関連記事】
【速報】ANA燃油サーチャージ大幅値下げへ(2009年2月17日掲載)
円高加速で海外での飛行機移動に追い風!(2008年10月30日掲載)
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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