CanonのEOS 5D Mark IIの動画ファイル
Canonの一眼レフカメラ、「EOS 5D Mark II」。動画の記録形式は、MOVフォーマットで、コーデックにMPEG-4 AVC/H.264を採用したフルハイビジョンをサポートしています。▲Canonの「EOS 5D Mark II」
解像度は1,920×1,080のフルHDに加え、640×480ドットのSD解像度撮影も行なえます。フレームレートはどちらも30fps。なお、最新の一眼レフカメラ「D7」では、30fpsは正確に29.97fpsに、そして24fps(23.976fps)もサポートし、現状の映像制作環境で利用されているフレームレートになりました。これによって、他の影像との混在編集なども可能になりました。
▲「EOS 5D Mark II」で撮影した映像の切り出し画面
「EOS 5D Mark II」で撮影した動画ファイル(Canon.MOV 25.6MB)
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コンパクトデジカメの動画
一眼レフカメラだけでなく、パナソニックやCASIOをはじめ、コンパクトデジタルカメラの動画機能も充実してきています。たとえば、パナソニックの「LUMIX DMC-TZ7」。このデジカメで撮れる映像のフォーマットは、「AVCHD Light」と呼ばれるのもので、ハイビジョン画質(1280×720)の動画撮影に対応しています。▲パナソニックの「LUMIX DMC-TZ7」
「AVCHD Lite」は、ソニーとパナソニックが策定した「AVCHD規格」のうち、720p(1280×720ピクセル)のハイビジョン記録に限定したサブセット規格です。ではAVCHDが編集できるビデオソフトでも編集できるかというと、必ずしもそうとはいえません。ソフトによっては編集ができたりできなかったりします。利用する場合は、各ソフトのメーカーに確認する必要があるでしょう。
▲「LUMIX DMC-TZ7」で撮影した映像の切り出し画面
「LUMIX DMC-TZ7」で撮影した動画ファイル(Pana.MTS 16.2MB)
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ただ、フルハイビジョンと比較しても画質的に遜色なく、しかもファイルサイズが小さくなるので、コンパクトなデジカメには適したフォーマットではないでしょうか。長時間撮るというのではなく、写真の合間にちょっと撮るといった用途でなら、まったく問題ないと思います。事実、パナソニックのDMC-TZ7では、スナップ写真を撮るように動画を撮る「ちょい撮り」をすすめていて、独立した録画ボタンを押すだけで動画撮影ができます。