これだけは知っておこう！2006年の航空業界

2006年、新たなスタートを切るスカイマークエアラインズ

2006年は、航空業界にとってニュースが多い1年になりそうです。2月16日の神戸空港の開港。3月16日には、新北九州空港の開港と新しい航空会社「スターフライヤー」の就航。そして6月には、成田空港第1ターミナル南ウイングのグランドオープンと続きます。また時期は未定ですが、JALの航空連合「ワンワールド」への加盟も予定されています。更に改革元年の「スカイマークエアラインズ」の新運賃、新路線にも注目。飛行機に乗る人も乗らない人も、最低限知っておきたい、2006年の航空業界のニュースを紹介します。

国内線の2006年。神戸空港、新北九州空港と相次いで開港

2006年は、神戸、新北九州と空港開港ラッシュ。神戸空港の開港により、近畿圏は、伊丹空港、関西空港、神戸空港と3空港になります。また新北九州空港開港によって、羽田＝北九州線が大幅増便。福岡空港との競争も激しくなりそうです。

■2月1日　スカイマークエアラインズ、普通運賃の大幅値下げとサービス見直しを実施
1998年に新規参入したスカイマークエアラインズ。2006年を「第二の創業」の元年と位置づけ、2月より改革をスタート。まず、2006年2月搭乗分より運賃体系を変更。普通運賃の大幅値下げ、更に片道5,000円で利用できるバーゲン型運賃「スカイバーゲン」を発売。ローコストエアラインを目指すために、ドリンクサービスや欠航時の他社便振り替えやホテル提供などが廃止されます。そして、ゴールデンウイーク前までに、路線の再編を進め、羽田＝福岡、新千歳（下記参照）、神戸の3路線に集約します。

【参考記事】
「福岡、神戸などへ、羽田からたったの5000円」

■2月10日　AIR DO　羽田＝女満別線就航
羽田＝新千歳、旭川、函館に次ぐ、AIR DO（北海道国際航空）の4番目の路線として、羽田＝女満別線を就航。他の路線同様、全便ANAとのコードシェア便として運航されます。

■2月16日　神戸空港開港
2006年、航空業界で最も注目されるのが神戸空港の開港。神戸の繁華街、三宮から南へ約8キロのポートアイランド沖に建設。羽田、新千歳、沖縄、仙台、新潟、鹿児島、熊本の7都市に定期便が就航します。

【参考記事】
「神戸空港開港ダイア決まる」

■3月16日　新北九州空港開港
24時間使用可能な本格的な海上空港として開港する新北九州空港。羽田、小牧（名古屋）、沖縄の3都市に定期便が就航します。また中国やロシアなどへの定期便も検討されています。

■3月16日　新航空会社「スターフライヤー」、羽田＝新北九州線に就航
羽田発着路線では、スカイマークエアラインズ、AIR DO、スカイネットアジア航空に次ぐ、新規参入の航空会社となる「スターフライヤー」。注目なのが早朝便、深夜便。早朝は新北九州5:30発、羽田6:05発、また最終便は羽田を23:50発、新北九州発23:30発となります。

【参考記事】
All About　世界のエアライン「北九州と羽田をシャトル便で結ぶ“九州の新しい翼”　06年3月就航、スターフライヤー」
All About　IT業界トレンドウォッチ「飛行機をデザインするのに必要な資質とは」

■4月28日　スカイマークエアラインズ、羽田＝新千歳線に新規就航
スカイマークエアラインズが羽田＝新千歳線に参入。これで、大手航空会社のANA、JAL、そして新規参入組のAIR DOを含め、1つの路線に4つの航空会社が乗り入れる大激戦路線になります。

国際線の2006年。最大のイベントは成田空港第1ターミナルグランドオープン！

最大の関心事は、6月の成田空港第1ターミナルのグランドオープン。ANAなど航空連合「スターアライアンス」に加盟する航空会社が、新しい第1ターミナルに集結します。

エアーニッポン（ANK）の中部＝台北線に導入される「プレミアムエコノミーアジア」

■1月10日　エアーニッポン（ANAグループ）中部＝台北線就航
日本の航空会社では初めて、ANAグループでは、ボーイング737型機（737-700）を国際線に投入。注目なのが、エコノミークラス3席を2名で利用できる、コンバーチブルシートを採用した「プレミアムエコノミーアジア」。3人掛けの真ん中の席をテーブルとして利用することで、ゆったりとした空間を確保しています。

■3月20日　新型IC旅券（パスポート）の申請受付開始
ICチップが搭載された新しいパスポート「IC旅券」の発行が、3月20日申請分より開始されます。旅券の発行手数料は、ICチップの分、1,000円値上げされ、5年旅券では11,000円、10年旅券では16,000円となります。

■6月2日　成田空港第1ターミナル、南ウイングがグランドオープン。ANAが第1ターミナルへ
成田空港第1ターミナルのリニューアルが完成。グランドオープンに伴い、ANAやルフトハンザドイツ航空、アシアナ航空、タイ国際航空、オーストリア航空などが第2ターミナルから第1ターミナルへ移動。新しく併用開始になる南ウイングにスターアライアンス加盟航空会社が集結します。
※ニュージーランド航空のみ第2ターミナルに残る予定です

■時期未定　日本航空（JAL）「ワンワールド」に加盟
2005年10月に、JALは航空連合「ワンワールド」への加盟を表明。2005年末時点では、正式な加盟日は発表されていませんが、2006年後半もしくは2007年の加盟が予定されています。「ワンワールド」に加盟することで、eチケット、マイレージの提携、空港ラウンジの共用、スルーチェックインなど航空連合（アライアンス）ならではの一貫したサービスが受けられるようになります。

【参考記事】
「JAL、ワンワールド加盟を表明」

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【関連リンク】
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