▼機内に図書室?
さて、このA380ですが、広大な機内スペースを生かすことでこれまでにはないサービスができるのではないかと期待する向きもあります。
前のページで紹介した免税品のショップも一例ですし、そのほか、現在すでにあるバーカウンターなども、よりゆとりのある設計で開設可能になります。
エアバス社では図書室、会議室、ビジネスセンターなども設置可能と提案しているそうです。個人的にはシャワールームを設置してくれるとうれしいですね。
上の写真はファーストクラスのキャビンの一例ですがB747よりもさらにゆとりのある空間だということがおわかりいただけますでしょうか。通路も既存の飛行機に比べると幅があるのでカートの横をお客さんがすり抜けることもそれほど難しくないということになりそうです。
実際ある航空会社の役員の方にインタビューしたとき、A380の機内スペースの広さはサービスの見地からみて魅力的だとはっきりおっしゃっていました。
▼ゆとりをとるか、経済性をとるか
ただスペースをゆったりと使うということはそれだけ一人あたりの航空運賃が高くついてしまうということ。経済性を追求すると結局席を詰め込むということになってしまいがちです。
A380のスピードはマッハ0.89で現在の飛行機と変わりありません。つまり所要時間は現在とほぼ同じ。それならせめてゆとりがほしいと思うのはガイドだけでしょうか。
この超大型機の就航は2年後。日本路線にもすぐに投入されるでしょう。早くも待ち遠しくなってきました。
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