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怪鳥コンコルドに往復12万円で搭乗! コンコルド搭乗記(後編)

今年10月で姿を消す世界唯一の超音速旅客機コンコルド。ブリティッシュエアウェイズのロンドン発ニューヨーク行きでマッハ2の世界を体験してきました。果たしてふつうの飛行機とどこがどのように違うのでしょうか。

執筆者:星野 幸詩



轟音をとどろかせ時速400キロで離陸
 さて、ヒースロー空港からニューヨークJFK空港へ向かうコンコルドBA001便は滑走路上でエンジンを回転させはじめました。

 エンジン始動で感じたのは、まず音が大きいこと。もっともいったん巡航飛行に入るとマッハ2のわりにはふつうの飛行機よりもややうるさい程度です。離陸のときはアフターバーナーを焚いて加速するのでまさに「轟音」。そして鼻をつくのがジェット燃料の匂い。乗客ひとりあたりジャンボジェットの20倍もの燃料を消費するそうです。

 そして離陸するときのスピードも時速400キロ以上。これは一般の人が乗れる乗り物で地上最速ではないでしょうか。上昇していく角度もかなりの急角度です。それからマッハ1の「音の壁」を越える瞬間。ここでもアフターバーナーを焚くため、「バーン」という音とともに一瞬だけ加速されます。とにかく操縦方法が特殊なだけにテクニックも相当要求されるはずです。


摩擦熱でさわると熱い窓
 コンコルドは音速の壁を超えるときに衝撃波で他の旅客機に影響をおよぼさないようにしたり、空気抵抗そのものを減らすために上空1万7000メートルと世界で最も高い高度を飛ぶ乗り物となっています。

 となれば地球の丸さもそれだけわかりやすいだろう、と窓に顔を近づけるけれども肝心の窓がハガキよりやや大きいくらいのサイズしかないのでちょっとわかりませんでした。しかし空はこころなしか群青色が濃いような気も…。窓は摩擦熱でかなり熱くなります。機首は摂氏100度を超すのだそうですが…。
そんなコンコルドの機内サービスについては次のページで!
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