朝寝坊して、昼ごはん

星のや軽井沢
温泉のあとは、FUTONにバタンキュー。
星のやの温泉は、角質を乳化し肌をすべすべにするアルカリ泉。酸性の草津の湯に入った帰り、仕上げに入ったことから「仕上げの湯」と呼ばれた温泉で、少し濁った湯には湯の華が舞っています。
その源泉だけを豊富にかけ流す「メディテイション・バス」。23時過ぎ、暗証番号を知る宿泊者のみが入浴できる“隠れ湯”です。ここは、「光と闇の部屋」を交互に体験できる、不思議な空間。

開放的な露天風呂が人気を呼ぶ昨今ですが、それは「トンボの湯」にお任せして、こちらは徹底的に“内に籠もる”ための湯。その名の通り「瞑想」にふける湯なのです。
短時間の入浴で芯から温まる湯に浸かり、マッサージを受け、テラスで風に吹かれ、また入浴して、風に吹かれ・・・。時を忘れるための湯が、ここにありました。写真に撮れないのが残念ですが、行ってからのお楽しみ。
温泉で、日々の疲れはどこかに飛んでいきましたが、同時に睡魔に襲われ、相打ち。冷蔵庫の「よなよなエール」一本と、イタリア製FUTONの肌触りがあれば、寝つくのに”村治佳織3曲分もかからない”ことを保証します。
さて、翌朝は、もちろん目覚ましは無し。
夏ならば、はりきって「ピッキオ」ビジターセンターに野鳥観察の双眼鏡を借りに行ったかもしれません。が、今日は“冬眠”の日。日も昇ってからのブランチは、ルームサービスの朝食膳(3,200円)をいただきます。
冬の小道を、スタッフがお弁当屋さんスタイルでえっちらおっちら運んできて、セットアップしてくれます。ありがとう。
サービスチャージが50%かかるので、感覚的に高い!と言う方々もいるそうです。でも、それは、「サービス=無料」と訳す日本人の悪い習慣だと思います。サービス料は10%が標準になっていますが、何でもかんでもサービスが10%の価値しかないわけではないはずです。人の手のかかったものほど価値があり、高度なサービスには数多の手がかかります。冬の道を運ぶための調理をし、ラップし、セットし、2人が往復30分かけて運び、セットアップし、下膳のためにまた運び、と手間隙かけたそのサービスが数百円なら、サービスはしないはずです。その価値にお金を払っているということが理解できれば、それが高くはないことだと分かっていただけるはずです。旅館だって、これまでそれを「一泊二食」料金のなかに混ぜこぜにしてしまったがゆえに、旅館の客室係が運ぶ料理の価値だって、わからなくなってしまいました。星のや軽井沢は、日本人に初めて本来のサービスの価値を考えさせてくれる場なのかもしれません。
星のや軽井沢
「嘉助」でいただく朝食膳。もちろん、これだけでは、ない。
さて、ブランチの後は、フリータイム。また温泉もよし。足を延ばして軽井沢の町を散策するのもよし、アウトレットをのぞくのもよし。アクティブな方なら、標高2000mのアサマ2000パークスキー場まで足を延ばしても車で60分です。
そして、気晴らしをした日のディナーは、星のや「集落」に戻って(2泊目からは、レセプションではなく、集落内の「集いの館」フロントに直接戻ります)、「集いの館」内の和食ダイニング「嘉助」でいただきましょう。

なぜ、和食かって、ここは「温泉旅館」です。星のやは、1904年開業の星野温泉旅館の進化形。そのココロは、あくまでも、和の伝道師「旅館」なのです。
2泊目はフレンチを、という方には、送迎のキューブで5分の「ノーワンズレシピ」でいただけます。
二回目の温泉をいただくころ、ずいぶんと長い休みをむさぼっているな、と感じたら、アナタはふだん忙し過ぎ。
でも、この宿は、きっとそんな現代人を待っているのだと思います。
星のや軽井沢の宿泊は、原則として「2泊から」。
そんな「時間を作ることができる」のも一人前の条件。
2泊を原則とするのは、アナタやわたしが課されたハードルなのかもしれません。
アナタもハードルを越え、かけがえのない「時間」を手に入れにいきませんか。


星のや軽井沢
長野県北佐久郡軽井沢町星野
0267(45)6000
長野新幹線軽井沢駅よりタクシー15分。
室料(一人一泊当り)約20,000~50,000円
一部ペット同伴可。
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