一段高くなった板の間にFUTONがしつらえているゲストルーム

究極の宿のテーマは「もう一つの日本」

中軽井沢の古い温泉地にくりひろげられた新しい試みは、西洋化されずに日本らしさを大切にした「谷の集落」。滞在型温泉旅館をめざした新しいリゾートを提案しています。インテリアも従来のホテルとはひと味違う、真の日本人が生まれ持った感覚を取り入れた個性的なデザインが特徴です。

ゲストルームにしつらえられたのは従来のベッドではなく、一段高くなった板の間にFUTONが置かれています。(大きな和風寝台とも言えるのかもしれません。)壁には手漉き和紙で作られた壁紙が貼られ、照明も和紙づくりで落ち着いた雰囲気になっています。

川沿いに建てられた「離れ家」感覚の客室群

外観1
広大な敷地を流れる湯川を中心に離れ家のように客室が点在。水辺にせり出した「水波の部屋」からは、流れる水音が聞こえ非日常の別世界に誘い込みます。このほかに「山路地の部屋」、「庭路地の部屋」があります。


取材ができたのは山側にある「山路地の部屋」。人気の旅館のため、ガイドが仕事のついでに宿泊を申し込んだ時は、この小さな部屋しか予約できませんでした。

非日常を演出するため、敷地内にゲストの車は入れなくなっています。客室群からは遙か遠いところにあるこじゃれたレセプションルームでチェックインになります。送迎の車は完璧にランドスケープされた敷地内をゆっくり走り、森を抜け、川を渡り、案内されたのが石垣が積まれた「山路地の部屋」。写真はゲストルームの玄関ドアをあけた瞬間に目に飛びこむ景色です。

*ランドスケープ(造園、土地利用、環境開発のための景観調整計画)


ゲストルームの玄関には、昔なつかしい「玉砂利洗い出し」が使われていました。赤い鼻緒の下駄がよく似合います。床には、自然材の麻のカーペットがベッドルームまで敷き詰められています。

ここのリゾート旅館のコンセプトテーマは「もう一つの日本」、このテーマに沿ってインテリアも作られています。
まだまだある、こだわりのインテリアをウォッチングしてみましょう。


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