インテリアコーディネート/インテリアコーディネートの基本

額縁の飾り方・掛け方……プロが教える究極のテクニック!

額縁の取り付けって、簡単なようで意外とめんどうに感じますよね。石膏ボードの壁でも、絶対にうまくできる飾り方・掛け方をお教えします。フックの選び方から使い方、さらには取り外した時の壁の補修方法まで、プロの技を伝授していきます。

澤 曙憙誕

執筆者:澤 曙憙誕

内装・インテリアガイド

額縁の飾り方・掛け方

額縁の飾り方・掛け方

海外のインテリアと日本のインテリア、色彩感覚やテイストなど異なる点はたくさんありますが、ガイドが最も顕著に違いを感じるのは壁の使い方です。ヨーロッパやアメリカの住居に比べ、日本の住居は壁が本当にシンプルです。海外のインテリア誌などでよく見かける壁一面が絵や写真を収めた額縁で埋め尽くされているなんてことはなかなかないですよね。

あえて何も掛けない真っ白のプレーンな壁が好きな方は別として、壁に何か掛けたくでも”掛ける方法”が分からない人が意外に多いように感じます。

今回は、皆さんが壁に額縁を掛ける時、おっくうにならずに思いのままに掛けられるようフックの選び方から使い方、さらにはフックを取り外した時の壁の補修方法まで、プロのテクニックをご紹介したいと思います。
   

額縁の飾り方・掛け方1. フックの選び方

日本の住居の壁のほとんどは、石膏ボードです。つまり、壁掛け時計などに標準的に付属している木用ネジなどは簡単に抜けてしまいます。必ず、壁に対して斜めにピンがささり抜けにくい石膏ボード専用のフックを選びましょう。

ガイドがオススメするのが、こちらの2つ。
額縁の飾り方:石膏ボード専用フック

石膏ボード専用フックの革命的アイテム

 
石膏ボード専用フック

3本の釘を3方向に挿し込みます

 

石膏ボード専用のフックとしては、おそらくこれが最強です。壁に対して、3方向から釘を差し込み固定するタイプ。このサイズで、5kgのものまで大丈夫とは心強いですね。


もうひとつガイドがオススメするのがこちら。
石膏ボード専用フック

一般的には一番よく目にするフックですね。


一時的に何かを掛けたい場合や掛ける場所を頻繁に変える場合にとても便利。シンプルな1本刺しタイプのフックなので、取り付け、取り外しが簡単です。取り外し時、釘自体は、素手でも抜けますが、斜めに刺さっているので、取り付け時には絶対に外れることはありません。
 

額縁の飾り方・掛け方2. 額縁1枚に対してフックは2本

さて次は、実際に選んだフックを壁に取り付ける時のポイントです。額縁1枚を掛けるのにフック1本だと、どうしても左右のバランスが取りづらく、結果として額縁がどちらか一方に傾きやすくなります。そこで、ガイドは”ちょっとぜいたくに”額縁1枚に対してフックを2本使います。
額を壁に掛ける。

こんな感じで2つのフックを取り付けます

 
壁に額をかける。

これで簡単に真っすぐ掛けられます。しかも、安定感抜群です。


これだけで額縁を掛けた時の安定感が格段に増し、真っすぐキレイに掛けることができます。
 

額縁の飾り方・掛け方3. 額縁はお辞儀をしやすい

よく壁にかけられた額縁がお辞儀をしている姿を見ませんか? お辞儀をしているというとかわいく聞こえますが、デザイン的に考えると少し残念な姿です。これを解消するには、壁と額縁を平行に保つよう調整することが必要です。
額を壁に掛ける。

額縁がお辞儀しています


方法は極めてシンプルですが、効果は抜群です。市販のゴム等を額の左右の下部分に取り付けます。少し内側に付けることでゴムを出来る限り見えないようにしてください。
額を壁に掛ける。

額縁の左下と右下にスポンジを取り付けます

 
額を壁に掛ける。

どうですか? スポンジ効果で壁と額縁のスペースが均等となり、すっきりしましたね


お辞儀をしている額と比べて、高級感がありませんか? 人間でも猫背の人よりも、背筋のピンと伸びた人の方が印象がいいのと同じで壁に美しく取り付けられた額縁はインテリア全体を引き締めてくれます。

さらにこの2カ所のゴムにはもうひとつの役割があります。ちょっとした衝撃で額縁が左右に傾かないためのすべり止めです。
 

5秒で出来る 簡単!壁紙補修

よく壁の穴が気になって、壁に何も掛けないという人がいますが、そんな心配は無用です。一番多い壁紙の場合、釘で空いた穴を埋めてくれるパテ状の穴うめ材というものがあります。
クロスの穴埋め

こちらはホワイト、色は他にもベージュなどあります。


実際にフックを取り外して穴の空いた壁に穴うめ材を使用してみました。いかがですか?
クロスの補修

穴がバッチリ空いています……

 
クロスの補修

どうですか? どこに穴が空いていたかわからないですよね?


これで、穴を気にすることなく、壁に好きなものを掛けることができますね。

これでもう壁に何か掛ける上での弊害はないですね。後は、思いきって好きなものを写真や絵を用意するだけです。壁を活用してインテリアをもっと楽しんでください。

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