今号(2001年12月1日号)の“BRUTUS” (マガジンハウス)「特集:恋する温泉!」は、温泉旅館ファンなら必読の一冊です。
焼酎特集では私の好きな黒糖焼酎を多く取り上げてくれていることや、アーティスティックにまとまっている「スタイルで選ぶ温泉旅館ガイド」もなかなか良いですが、巻頭の”いい感じ”の温泉旅館「萬波」(テンサウザンウェイブと読む)にはびっくりしました!
なんと、サンタフェ。
そう、アメリカの、サンタフェにある旅館なのです。
荒涼としたニューメキシコ州サンタフェ周辺には、北米大陸で最古クラスのオーホーカリエンテ温泉など、パブリック温泉プールも多いのですが、日本大好きのミスター・デュークは、ついに「日本風温泉旅館」を作ってしまいました。
アメリカらしく、宿泊はロッジ(いわゆる離れですな)スタイルで、布団ではなくベッド。だけど、お風呂は貸切露天風呂、それにマッサージまであります。あちこちには日本から輸入した調度品。なにか、日本に逆輸入したら受けそうな宿ですぞ。
貸切露天風呂の名前が泣けます。「ショウジ」「コブタ」「イチバン」・・・
ミスター・デュークは、日本で実際に見たものを真似たわけではなく、この宿を「想像力」で作ったというから、なお凄い。この宿の紹介のあとでは、デューク氏を伊豆山温泉「蓬莱」に招いて取材していて、おもしろい企画にまとまっています。
旅館「萬波」の位置は、こちら。
くわしくは、ブルータスNo.491(2001年12月1日号)で!
【追記】
オーストラリア・メルボルン北西のスパ「ヘプバーン温泉」にも日本旅館、ありました。その名も、静(Shizuka Ryokan)。和室に日本茶、こちらの方が本格和風ですね。でも「全館禁煙」「8歳未満は宿泊不可」なんていうところに「こだわり」が感じられます。
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