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美食家ルイ14世も愛したホワイトアスパラ(2ページ目)

稀代の美食家は「春の宝石」と称え、誰よりも早く食すことを望んだ。故に、ベルサイユ宮殿内で栽培されていたホワイトアスパラガス。その美しい穂先は、「マドモアゼルの指先」と呼ばれ、大切に扱われる。

執筆者:萩原 章史

ホワイトアスパラガスの調理法

ホワイトアスパラ
シンプルな網焼きもかなり美味
特に難しいことはないですが、大きく分けると2つの調理法の流れがあります。
ひとつは直接焼いて食べる方法。もうひとつは下茹でしてから様々な調理に利用する方法です。

一番簡単なのは、焼きホワイトアスパラガス

イメージ的には焼きなすと同じです。焼き網で表面がこげるくらいに焼き、皮をむいてそのまま頂きます。塩をつけても良いですが、そのままで甘みを堪能してからにして下さい。もちろん、マヨネーズを最初からは付けるのは厳禁です。
貴婦人が可哀想です。

※ もうひとつ重要なのは、魚を焼く網とは別にすることです。気品ある香りに魚のにおいが付き、幻滅です。

 
ホワイトアスパラ
皮は捨てないで、茹で汁の味の素になります
下茹でしてから使う方法

これもいたって簡単です。アスパラガスの尻の方の皮を、包丁と指で挟んで、穂先に向かってはぎます。皮の硬い部分だけがむけますので、これでOKです。
むいた皮は捨てないで、茹でる時にお鍋に入れます。そうすることで、ホワイトアスパラの香りとうまみが一層際立ちます。

好みで塩・レモン汁を加え、ホワイトアスパラを入れ、再度沸騰したら、1分前後で茹で上がりです。輸入品や古いものは5分とか8分とかかかりますが、鮮度が良い滝本農場のものであれば、あっと言う間に茹で上がります。

茹で汁は後で使うので捨てないでください。太いのもこれで十分です。細いのは少し早めに火を止めます。くれぐれも、茹で過ぎに御注意下さい。
茹で汁ごと荒熱が取れたら、冷蔵庫で保管します。

 
ホワイトアスパラ
茹で汁ごと冷蔵庫で保管します
日に日に味に深みが加わる

茹で汁ごと、冷蔵庫で保管していると、だんだん味が深まってきます。どちらが美味しいとか不味いの問題ではなく、味が変化していきます。

冷たいアスパラをそのまま食べても美味ですし、シンプルなソースやドレッシングをつけても美味です。
オリーブオイルでさっと炒めても美味ですが、決して乱暴に扱わないでください。
フランスでマドモアゼルの指先と呼ばれ、大切に扱われる穂先が欠けてしまいます。
 
ホワイトアスパラ
貴婦人の指先のような姿態
カルボナーラ風の調理法もあいますし、茹で汁をソースに加えたシンプルなパスタも美味です。この茹で汁でリゾットを作っても美味です。アスパラのうまみと香り。この茹で汁に凝縮されています。

届いた日に下ごしらえするのが基本ですが、少し古くなって、硬くなってきたら、茹でる時に、包丁やピーラーで皮を全体にむけば、同じように柔らかく頂けます。

ピューレにして白子豆腐も最高です。このホワイトアスパラガス。主役をはれる野菜です。おまけに期待効能も充分です。

北海道の春の味覚 本州では初夏になります。バーベキューで食べても最高です。

ホワイトアスパラガスの薀蓄を語りながら、今夜の厨房に立ってみては如何ですか。きっと素敵なディナーと夜になること間違いなしです。

【お取り寄せ情報】
滝本農場


【前回、ご紹介した産直品】
・玄宗皇帝が八日八晩騎馬で運んだ 楊貴妃のための果実・ライチ


【6月の産直品といえば、コレ!】
・夏が旬の鱧(ハモ) 絶品! 鱧のしゃぶしゃぶ

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

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