みんなの投稿レシピ/産直品・お取り寄せレシピ関連情報

究極のパワーフード・イラブ(2ページ目)

薫製ではなく、生のイラブを極上のスープに仕上げます。透明なスープはスッポンと厚切り鰹節の出汁を足したような味。歴代の中国の皇帝たちも追い求めた究極の回春食。

執筆者:萩原 章史

イラブの極上スープをつくる

イラブ
特に難しいことは何もないです。唯一のこつは 『あくを取ること』 です。

先ず、取り寄せたイラブを適当な大きさに切り分けます。背骨(?)がかなり硬いので、出刃包丁がないと少々しんどいです。意外にですが、料理バサミを使っても良いです。

出荷元の那覇市沿岸漁協でさっと湯通しして、うろこは取ってあるので、ぶつ切りのイラブを後は気長に煮るだけです。目安の時間は4時間です。
食べられると言う意味ではもっと短時間でも食べられますが、皮の部分のゼラチン質がとろとろになるには、やはり、弱火でじっくり4時間くらい煮るのが理想です。

材料

イラブ
生のイラブ 約1kg
塩 適宜
日本酒 100cc
生姜 スライス1枚

最初は強火であくを徹底的にひくこと

イラブ
たっぷりのお湯を用意し、ぶつ切りイラブを入れます。このまま再沸騰までじっと待ちます。再沸騰すると、たくさんのあくが出ますので、それを丁寧に取ります。

最初は強火でしっかりとあくを引きます。あくが納まったら、弱火にして時々あくを取りながら煮込みます。最初にしっかりあくを取れば、鍋に付きっきりでいる必要はないです。

イラブ
味付けは塩と日本酒と生姜のみにしました。イラブはけっこう高価なので、一般的には途中でテビチ(豚足)の煮たものや、昆布を入れたりしますが、今回はあえて直球勝負です。

煮込みの途中で水分が減れば、水を足します。水を足した時は強火にして、その都度、あくを引くと澄んだスープに仕上がります。なお、塩加減は最後に調整する方が良いです。煮詰まり具合で塩気が濃くなってしまうと台無しです。

いざ、イラブとその極上スープを食します

イラブ
時間をかけて作った究極のパワースープ 透明で癖の無い仕上がりです。

スープの味はスッポンスープと厚切り鰹節の濃厚スープを、足して二で割った感じです。肉は鶏肉的な感じで、眼をつぶって食べたら、何の肉かは恐らく分からないと思います。透明なスープですが、皮から出たコラーゲンが豊富なのか?骨を取り出す時に指を使うと、指がべたべたします。
この感じはスッポンスープを食べた時と同じです。

最強のパワーフードはイマジネーションにも絶大な効果

イラブ
精力の減退はフィジカルな衰えもありますが、メンタルな衰えも大きな要因です。猛毒のイラブは実はとても生命力が強く、その交尾時間も何十時間にもわたるそうです。
見た目にもパワー充満のイラブを食べれば、自らにもイラブが宿る? と言いますか、元気をもらった気がするのは間違いないです。

ただし、このイラブへの思いを理解できるか否か? 40歳を超えると同感できるようです。それよりも若いと、『何もそんなものを食べてまで、元気にならなくとも……』という反応をします。
私はこの原稿を書いている時点で44歳 イラブへの思い明確に感じました。
たっぷりと取れたスープ 冷凍にして、時々飲むことにします。

中国の歴代皇帝も愛して止まなかったイラブ。是非、おとなの取り寄せリストに加えたいものです。

最近では多くの料理屋さんから生のイラブの注文があるそうです。
やはり、アンチエージングはこれからの日本の最重要課題です。

【お取り寄せ情報】
那覇市沿岸漁協 壺川支部鮮魚直売店 
担当:木嶋さん
098-868-7927

【前回、ご紹介した産直品】
・奮い立つ コッドレバー・オメガ3

【3月の産直品といえば、コレ!】
・名残の冬の味覚 きちじ(喜知次)と手長エビの饗宴

・創業150年カネヤマ農園山下実氏が丹精こめた 早春のワサビを堪能する

・究極の取り寄せ 『しろ魚』おどり食い

・イタリアの幻の豚 チンタセネーゼのラルド
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonで人気レシピの書籍をチェック!楽天市場で人気レシピの書籍をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※衛生面および保存状態に起因して食中毒や体調不良を引き起こす場合があります。必ず清潔な状態で、正しい方法で行い、なるべく早めにお召し上がりください。また、持ち運びの際は保存方法に注意してください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます