イラブの極上スープをつくる
先ず、取り寄せたイラブを適当な大きさに切り分けます。背骨(?)がかなり硬いので、出刃包丁がないと少々しんどいです。意外にですが、料理バサミを使っても良いです。
出荷元の那覇市沿岸漁協でさっと湯通しして、うろこは取ってあるので、ぶつ切りのイラブを後は気長に煮るだけです。目安の時間は4時間です。
食べられると言う意味ではもっと短時間でも食べられますが、皮の部分のゼラチン質がとろとろになるには、やはり、弱火でじっくり4時間くらい煮るのが理想です。
材料
塩 適宜
日本酒 100cc
生姜 スライス1枚
最初は強火であくを徹底的にひくこと
最初は強火でしっかりとあくを引きます。あくが納まったら、弱火にして時々あくを取りながら煮込みます。最初にしっかりあくを取れば、鍋に付きっきりでいる必要はないです。
煮込みの途中で水分が減れば、水を足します。水を足した時は強火にして、その都度、あくを引くと澄んだスープに仕上がります。なお、塩加減は最後に調整する方が良いです。煮詰まり具合で塩気が濃くなってしまうと台無しです。
いざ、イラブとその極上スープを食します
スープの味はスッポンスープと厚切り鰹節の濃厚スープを、足して二で割った感じです。肉は鶏肉的な感じで、眼をつぶって食べたら、何の肉かは恐らく分からないと思います。透明なスープですが、皮から出たコラーゲンが豊富なのか?骨を取り出す時に指を使うと、指がべたべたします。
この感じはスッポンスープを食べた時と同じです。
最強のパワーフードはイマジネーションにも絶大な効果
見た目にもパワー充満のイラブを食べれば、自らにもイラブが宿る? と言いますか、元気をもらった気がするのは間違いないです。
ただし、このイラブへの思いを理解できるか否か? 40歳を超えると同感できるようです。それよりも若いと、『何もそんなものを食べてまで、元気にならなくとも……』という反応をします。
私はこの原稿を書いている時点で44歳 イラブへの思い明確に感じました。
たっぷりと取れたスープ 冷凍にして、時々飲むことにします。
中国の歴代皇帝も愛して止まなかったイラブ。是非、おとなの取り寄せリストに加えたいものです。
最近では多くの料理屋さんから生のイラブの注文があるそうです。
やはり、アンチエージングはこれからの日本の最重要課題です。
【お取り寄せ情報】
那覇市沿岸漁協 壺川支部鮮魚直売店
担当:木嶋さん
098-868-7927
【前回、ご紹介した産直品】
・奮い立つ コッドレバー・オメガ3
【3月の産直品といえば、コレ!】
・名残の冬の味覚 きちじ(喜知次)と手長エビの饗宴
・創業150年カネヤマ農園山下実氏が丹精こめた 早春のワサビを堪能する
・究極の取り寄せ 『しろ魚』おどり食い
・イタリアの幻の豚 チンタセネーゼのラルド