南東地方(プロヴァンス、コートダジュール)
アルルの世界遺産、サントロフィーム教会の回廊 |
プロヴァンス地方の美しい村、レボー |
ルシヨンやゴルドなど、奥地に潜む小さな町や村を訪れる楽しみのあるプロヴァンス地方。冬にはミストラルという季節風が吹き、寒さが非常に厳しくなるので、訪れるなら春から秋にかけてにしましょう。移動はパリからのTGVが通り、交通の便が良いアヴィニョン、エクサンプロヴァンスなどの都市を拠点とし、レンタカーや路線バスを利用するのが便利です。
アヴィニョンの最大の見所は14世紀に一時的にローマから移された法王庁で、古い街並とともに世界遺産となっています。またアヴィニョンを拠点として行けるアルルやオランジュ、ニームなどの町にはローマ時代の古い遺跡も多数存在します。
■コートダジュール地方
カンヌ、ニース、モナコを中心としたコートダジュール地方は、セレブな人々が集まるブルジョワな雰囲気が漂い、フランスの裕福層の夏のバカンス先として知られています。モナコはモナコ公国という小国ですが、入国審査もないので気軽に立ち寄ることができます。この地方は整然とした建物が多いせいか、街は現代的な印象があります。海沿いの主要都市は電車が通っていますが、内陸部の小さな町や村には路線バス(オフシーズンはタクシー)でのアクセスになります。
アルプスで一番美しいラミュール鉄道からの眺め |
ローヌアルプ地方の中心都市はリヨン。言わずと知れた食の都で、星付きレストランも数多く存在します。もちろん食だけでなく、街並の美しさもリヨンの魅力。フルビエールの丘から見下ろすオレンジ色の旧市街は、世界遺産になるほどの景観を誇ります。
山岳地帯であるエヴィアンやシャモニへは、TGVが通るリヨンやグルノーブル、アヌシーを拠点に電車でアクセスが可能。夏は避暑地として、冬はスキーができるバカンス先としてフランス人にも人気です。穏やかな湖や自然に囲まれた景色は、まるでアルプスの少女ハイジの世界。