フランス/フランス基本情報

フランスのエリアガイド(2ページ目)

フランスの魅力はパリだけではありません。それぞれの地方には、バリエーション豊かな魅力が詰まっています。地方に行ってはじめて本当のフランスが発見できるのです。

野口 裕子

執筆者:野口 裕子

フランスガイド

北東地方(アルザス、ブルゴーニュ、ロレーヌ)

コルマール
アルザス地方の小さな町、コルマール

ドイツやスイス、ベルギーとの国境に接している北東地方。シャンパーニュにブルゴーニュ、アルザスとフランスが世界に誇るワインの名産地が名を連ねます。この地方は特に、冬になると寒さが厳しくなるので、訪れるなら気候が穏やかな春から秋にかけてがベストです。

ストラスブール
アルザス地方の中心都市、ストラスブール
■アルザス地方
ドイツとの国境に接していることから、ドイツ色が色濃いアルザス地方。代表的な都市であるストラスブールやコルマールではクリスマス市も有名ですが、春から秋にかけては運河周辺に集まる可愛らしい街並をのんびりと散策したり、ワイン街道の村々をバスツアーで巡る楽しみがあります。

パリから直通のTGVが2006年に開通(ストラスブール、コルマール、ミュルーズに停車)したことにより、よりアクセスしやすくなりました。

シュークルート(キャベツの酢漬け、豚肉、ジャガイモを白ワインで煮込んだ料理)で有名なアルザスグルメ。他にもモチモチした食感のプレッツェルパンや、アルザス版ピザのタルトフランベなど、是非現地で味わっておきたい料理が豊富にあります。

■ブルゴーニュ地方
ワインの名産地としても知られているブルゴーニュ地方。中でも黄金の丘と呼ばれる町ボーヌは、毎年11月になると「栄光の3日間」と呼ばれるワインオークションのお祭りが開催され、世界中から集まるワインファンたちで賑わいます。

ナンシー
きらびやかなロココ美術の代表作、ナンシーのスタニスラス広場
■ロレーヌ地方
ロレーヌ地方の中心都市ナンシーは、アールヌーヴォー発祥の地であると同時にロココ美術発展の地でもあり、装飾芸術の町としても知られています。市民に愛された曲線が特徴のアールヌーヴォーと、貴族の間で流行したきらびやかなロココ美術という、相反する芸術が共存しているのがこの町の特徴。

■シャンパーニュ地方
シャンパンの名産地シャンパーニュ地方の中心都市ランス。観光スポットとしては、世界遺産となっているノートルダム大聖堂やトー宮殿があります。この町で洗礼を受けた日本人画家、藤田嗣治の礼拝堂も駅から徒歩圏内で、内部に描かれているフレスコ画はファンならずとも必見です。
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