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山形名物 30000人の芋煮会

9月2日に日本一の芋煮会が開催されます。里芋3tの収穫とそれを煮る大鍋の点検がただ今急ピッチで行われてるもよう。“芋煮”の味付けは千差万別で100の家庭があれば100の味があるようです。

大石 寿子

執筆者:大石 寿子

毎日のお助けレシピガイド

6mの大鍋に里芋3t、牛肉1.2t、コンニャク3,500枚、ネギ3,500本、味付けの醤油700リットル、隠し味に日本酒50升、砂糖200kg、そして水6tを入れ、6tの薪(ナラ材)で煮炊きする。《日本一の芋煮会フェスティバルHPより抜粋》 

そんな大芋煮会が、来る9月2日に山形市馬見ヶ崎河川敷で開催されます<なんと13回目>。地元のTVニュースでは連日「鍋のレントゲン検査が行われた」「里芋の収穫が始まった」等々の芋煮会情報が流され、準備は着々と進んでいるもようです。
数年前カレーに毒物混入事件があったでしょ?あの時は大変でした。「今年はやらないんじゃないの?」そんな噂もあったほどで、主催者側はさぞかし緊張した事でしょう。当日は芋煮会には場違いな程の厳戒態勢がとられました。でも、その努力によって、大芋煮会は何事もなく大盛況に終わる事ができたのでした。

芋煮汁は内陸地方と庄内地方では味付けや材料が違います。大きな違いは内陸が牛肉を使用して醤油味なのに対して庄内は豚肉使用の味噌味、と一般的には言われております。が、そんなにきっぱり分かれている訳ではないようです。現に我が家では肉こそ豚肉ですが、味付けは醤油であり風味づけに味噌が少々入る。という感じですよ、子供の頃から今現在も。
内陸地方は米沢牛というスグレモノがありますからやっぱり牛肉なんでしょうね。庄内地方はと言えば庄内豚が有名で、炭火焼肉の『牛角』やとんかつの『かつくら』で味わうことができます。


【芋煮汁】
「材料」
薄切り豚肉
里芋
こんにゃく
人参
牛蒡
厚揚げ
長ネギ
舞茸かシメジ
砂糖
しょう油

みそ
出汁の素


作り方
・こんにゃくは箸を数本持ってつついて、まな板の上で茶碗などのふちで引っ張りながら千切って下茹でしておく。
・牛蒡はささがきして水に漬けておく。
・豚肉は一口大に切る。人参乱切り。里芋は大きければ切る。
・厚揚げは熱湯をかけて油抜きしてから1cm位に切る。
・長ネギは斜めにスライス。舞茸は手で小分け。
・大鍋に里芋、こんにゃく、人参、牛蒡を入れ、水をひたひたに入れて出汁の素を加え煮る。
・煮立ったら灰汁をすくい、豚肉、舞茸を加え、柔らかくなるまで煮る。
・厚揚げを加え、砂糖<大さじ1、2杯>酒、しょう油、味噌、で味を調え最後に長ネギを入れひと煮立ちしたら出来上がり。

《ポイント》
本来芋煮は屋外で大勢でわいわい言いながら作って食べて楽しむものなので、味付けもその場の雰囲気で違ってきます。飲兵衛達の集まりなら砂糖はあまり入れないとか、里芋の代わりにジャガイモやさつま芋を使うとか、そんなですから、皆さんもどうぞ自由に楽しく作ってみて下さい。

●次のページは地方別の芋煮と里芋料理
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