◇ お弁当の国際比較 ◇

アメリカには、お弁当がありません。というと、語弊があるかもしれませんが…。
つまり、主食・副食(さらにデザート)が全て含まれているような形のものはありません。だから、中に仕切りの入ったお弁当箱は、お店では見当たりません。食品保存用のタッパ-は、ものすごーくあるのですが。

例えば、子供達は学校にランチを持参したりしますが、それはパンにピーナッツバターをはさんだものや、サンドイッチなどを紙袋に入れて持ってゆく程度。夏は腐りやすいので、保冷バッグのようなものを利用することもあります。

では、他の国は?ということで、韓国のお友達に聞いてみました。すると、主食とサイドディッシュをボックスに入れる「Dosirak(ドシラッ)」という発音の、同じようなものはあるそうです。

南米出身のお友達にうかがってみたところ、学校は午前中もしくは午後から行って、ランチは家で食べる事が多いのだそう。子供達が持ってゆく場合などは、重たかったりするといけない、という配慮もあってか、やはりサンドイッチなどの軽食が主となるようで、「お弁当」というものはないそうです。

そういえば以前、日本で活躍するアメリカ人料理研究家のカーリー西城さんも、日本のお弁当を大絶賛していました。日本が誇る食文化の結晶、小さな空間の中に詰められる愛情と栄養の世界、といったところでしょうか。


◇ 【食中毒予防についての基礎】

梅雨時期は、食品が傷みやすいのでお弁当の調理にも気をつかいます。そこで、今一度、調理の基本についておさらいしましょう。食中毒患者の約7割が、梅雨時の6月から暑さが収まる9月までに集中しています。

食中毒予防の3原則は、細菌を「つけない・増やさない・死滅させる」。栄養士である友人にアドバイスをもらい、ポイントをまとめてみました。

【梅雨の時のお弁当の調理の基本】
■おかず
 ・傷みにくいもの… 揚げ物・炒めもの・揚げ煮。
 ・傷みやすいもの… 水分の多いもの。煮物など。

ワンポイントアドバイス

・かまぼこなどの練り製品やハムなどの食肉加工品にも必ず火を通すこと
・卵の半熟は避け、きちんと火を通す。
・レタスやキャベツなどの生野菜は水分が多く、水洗いでは雑菌を落としきれないので入れないほうがベター。
・プチトマトはヘタに雑菌が多いので、取り除いて入れる。
・ゆで野菜は、当日にゆで熱を完全に冷ましてから詰める。
・しょうがや大葉、わさびといった薬味と一緒に調理するのも◎。
・夏は汗をかいて体内の塩分も消耗します。少し濃い目の味付けをしても大丈夫。腐るのを遅らせる効果も。


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■ご飯類
 ・傷みにくいもの… 酢飯、梅干を入れたご飯、焼きおにぎり
 ・傷みやすいもの… 炊き込み御飯

ワンポイントアドバイス

★おにぎりを握る時はラップなどを利用して、直接手で触れないようにすると良い。
★のり、ふりかけなどは、食べる直前に。
★ゆかりや梅干、酢などの、防腐効果のある自然のもの混ぜるとよい。


(写真:右は、ゆかりをまぜたおにぎりと焼きおにぎり。
焼きおにぎりは、醤油や味噌を塗って焼くと更に効果的)

 

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