収納

お中元には多用途使いが魅力の手ぬぐいを

お中元は使われる場面をイメージして贈りたいもの。例えば歌舞伎役者が贔屓筋へのご挨拶として配るのが手ぬぐい。7通りも使い道があるから贈られて嬉しいのです。

すはら ひろこ

執筆者:すはら ひろこ

収納ガイド

家庭にある死蔵品を調べてみると、意外と多いのが引き出物やお中元、お歳暮での頂き物です。贈ってくれた人の厚意を思うと処分できず、かといって活用できず困っている人も多いはず。
お中元は、贈られた先で使われる場面を想像しながら選びたいものです。
そこでお薦めするのが手ぬぐい。実用的で嵩張らず多用途だから、それぞれが工夫して使いこなしてくれることが期待できます。


手ぬぐいを素直に使う

手ぬぐいはアイロン掛けのあて布としても。参考商品:源氏香図
もっとも素直な使い方は、タオルと同様に手拭きとして使うことです。来客の時には、使い切りの手拭きとしてトイレや洗面所でバスケットに入れておくと良いでしょう。手ぬぐいの長さは90センチありますから、3等分にカットすると手拭きとして丁度良いサイズ。そして手拭きとして散々使ったあとに、最後は雑巾として役目を全うしてもらえば、手ぬぐい冥利というもの。

小さなお子さんのいる家庭なら口や手を拭ったり、洗濯して繰り返し使うには丈夫な手ぬぐいがピッタリ。洗った後の乾きも早いからママには嬉しい限りです。

さり気ない仕種にこだわる

江戸では女性が男性から貰った5尺の手ぬぐいは求婚を意味していたとか。参考商品:源氏香図
部屋のなかに1輪でも花を飾ると心が和みますが、花を活けるときに茎の部分を水切りすると花の水揚げがよくなります。 テーブルの上で活ける場合は水を張った小さなボウルを用意して、その水の中で花の茎をカットします。そんな場面で、鋏やナイフをテーブルの上に置く時に出る耳障りな金属音を防ぐために、手ぬぐいを下敷きにすると花を活けるときの気持ちが優しくなるものです。

もちろん、水で濡れた手やテーブルを拭くといったような実用面でも使える手ぬぐいなのですが、音まで気配りができたら粋な作法と言えるのではないでしょうか。

えーそんな使い方もあるの?をご紹介します。
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