天敵・ゴキブリ。一人暮らしでは悲しいかな、これも自分で何とかしなくちゃいけないんです。 |
あなたの一人暮らしの部屋でヤツが出現したら、どうしますか? 殺虫剤を片手に追い掛け回すか、スリッパで引っぱたくなんて勇気ある強者もいるかもしれませんが、「手も足も出ないほど苦手!」という人も決して少なくないでしょう。
一人暮らしでは、そんなゴキブリともたった一人で戦わなくてはなりません。そこで今回は、出現させないための対策や身近な退治グッズなど、ゴキブリ撲滅のための作戦をご紹介します。
その他にも、災害や病気・怪我、泥棒や水周りのトラブルなど、一人暮らしで「困った!」「どうしよう」というときのためのシリーズ『こんなとき、どうする?』もありますので、ぜひ併せてご覧ください。
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■ 勝負を挑むなら、まず敵を知れ!
■ 集合住宅では防ぎようがない!?
■ 日頃からできるゴキブリ対策の基礎
■ 部屋別・すぐに攻撃できる日常グッズ
■ ゴキブリ退治。こんなところにご注意を
勝負を挑むなら、まず敵を知れ!
ゴキブリにはとかくしぶとく恐ろしい噂がつきまといますが、本当にそれほど悪いヤツなのでしょうか。真実の姿とは!? |
●ゴキブリがいると、何が悪い?
ゴキブリといえば、「見た目が気持ち悪い」「カサカサ這い回る音が嫌」「不衛生」「生命力が強く、しぶとい」「何でも食べる」など、悪いイメージがつきまといます。
確かに雑菌や病原体を運んだり、機械類の内部に生息して壊してしまったりする例もありますが、ゴキブリそのものに毒性などがあるわけではなく、害虫とはいえ、直接人間に対する実害は少ない方です。ただし、そこまで嫌われてしまうのは、その生理的に受け付けない容姿や音、またいくら防いでも勝手に侵入し、いくら退治をしても生息する図々しさや気味悪さにあるのかもしれません。
いてほしくないものが勝手にいるのは、どう考えても気分がいいものではありません。共存の道は選べないのであれば、快適に暮らすために、やっぱり対策は必須ですね。
●1匹いたら、100匹いると思え
ゴキブリの繁殖力は、とにかく強い。ゴキブリの雌は、その種類にもよりますが、数十個の卵が入った卵鞘を一生のうち、数回~数十回産むと言われています。つまり、ざっくりと計算して、10×10=100匹。さらに、その子が卵を産んで…。となると、この噂、あながち嘘ではありません。 おまけに、本来は春から夏にかけて繁殖していたものが、最近は暖房などで室内が暖かくなり、ゴキブリが活動できるようになってしまったため、冬でも卵を産むようになっているんだとか。考えるだけで、ゾッとしてきます…。
水だけでも長く生き延びられるゴキブリの生命力。部屋の湿気や水気はよく拭っておく必要があるようです。 |
ゴキブリは何でも食べます。残飯や食べこぼしなどはもちろん、人間の垢や髪の毛、紙、油、ゴキブリ自身の糞など、人間の生活する場所にある大抵のものが食べ物になってしまうという雑食の虫。おまけに、水さえあれば、1ヶ月以上生き延びることができるというのだから、その生命力には驚かされます。
●殺しても死なない!?
人類よりはるかに長い数億年も前から生き続けてきたゴキブリ。その適応力・繁殖力・生命力は計り知れないものがあります。ちょっとやそっとの攻撃では死なないのも当たり前!? 今まで殺虫剤をゴキブリにかけた経験のある人ならば、ちょっとくらい噴霧しても、しばらくは激しく動き回れる姿を目にしているでしょう。殺虫剤で殺し損ねたゴキブリが産んだ子供は、その殺虫剤に対して耐性ができてしまうという話もあり、とにかく環境の順応力に優れています。頭を切り落としても、しばらくは生きているんだとか。
次のページでは、集合住宅だから難しいゴキブリ対策の理由と、撲滅作戦の基本中の基本をご紹介します。あなたの部屋は大丈夫?>>次のページへ