意外と知らない洗濯グッズの落とし穴
「洗濯は洗濯機任せ」という人も多いかもしれませんが、それ以外の洗濯グッズも上手に活用すれば、大切な衣類をさらにきれいに、そして長く着ることができます。意外と知らなかった洗濯の基礎をお届けします。● 洗剤の選び方
洗濯洗剤はたくさん入れれば、キレイに洗えるというわけではありません。決められた分量を守って使って。 |
・ 弱アルカリ性洗剤 … 普段着ているシャツや下着を洗うのがこちらの洗剤です。綿や麻、ポリエステルなどの素材に適し、洗浄力が強い。その中でもさらに粉末と液体があり、液体の方が水に溶けやすく、水の冷たい冬などに洗剤の溶け残りの心配がありませんが、粉末に比べると、やや値段が高い。
・ 中性洗剤 … ウール、シルク、綿でもおしゃれ着などを洗うときは、こちらの洗剤を利用した方が良いです。洗浄力が落ちるが、すすぎの時間が短く、生地を傷めにくく、色落ちもしにくい。
さらに、弱アルカリ性洗剤には、蛍光剤や漂白剤、酵素などが含まれていることがあります。使い方によっては衣類の色褪せにつながったり、生地を傷めたりすることがありますので、どういった成分が含まれているか、商品の説明を読んでから購入しましょう。
・ 蛍光剤 … 白い衣類はさらに白く洗いあがりますが、色物を洗うと、白っぽく色褪せたようになってしまうことがあります。
・ 漂白剤 … 洗剤だけでは落としきれないしみなどを落とします。ただし、色や柄を脱色してしまうこともあるので、素材によっては使わないほうがよい。成分の詳細については次の項目で。
・ 酵素 … 衣類についたたんぱく質や脂質、食べこぼしによるしみなどを落とす効果があります。
一人暮らしであれば、自分の持っている衣類に合わせた弱アルカリ性洗剤をひとつ用意。さらに、セーターやおしゃれ着まで自分で洗いたいと考えているならば、中性洗剤も持っておくといいでしょう。また、最近は部分洗い用洗剤として襟・袖用、靴下用など、その汚れごとに洗浄力を強化した洗剤もあります。あらかじめ、もみ洗いなどをしておく必要がなく、手間が省けるため、必要に応じて揃えておくと便利です。
● 漂白剤でしがちな失敗
ジーンズのような濃い色のものを漂白剤で色落ちさせてしまうというのは、よくある失敗。漂白剤を使うときは他に一緒に洗うものにも気を配って。 |
・ 塩素系漂白剤 … 漂白力が強いため、白いもの以外には使わない方がいいでしょう。色のある洋服に少し垂らすだけでも、色落ちの原因に。除菌・消臭力も強力。直接手で触れないようにしましょう。
・ 酵素系漂白剤 … 色柄物にも使えるので、通常の洗濯ではこちらを使用します。粉末と液体があり、粉末は水に溶かしてつけ置き洗いするのに効果的。液体はしみなどに直接塗って使うこともできます。酵素系漂白剤は基本的には色落ちはしませんが、衣類にもよりますので、商品の説明をよく読み、使用できる素材の確認をしてください。目立たないところで色落ちのチェックもしておくといいでしょう。
● 柔軟剤を入れる理由
柔軟剤は必ずしも使わなくてはならないものではありませんが、タオルのような肌に直接触れるものには心地いい仕上がりになります。 |
また、洗剤と柔軟剤は一緒に使うと、どちらの効果も落ちてしまいます。柔軟材はすすぎの水がきれいになったときに入れるものです。自動洗濯機の場合は最初から入れておいて大丈夫ですが、洗剤と柔軟剤を入れる場所は異なっていますので、注意をしてください。
次のページでは、レースやビーズなどのついた繊細な洋服を洗うときに欠かせない洗濯ネットの使い方を紹介します。洗濯のりの利かせ方も。>>次のページへ