隣の部屋の住人の顔、知ってますか?
人間関係の希薄さが指摘される中で、災害時の対応や犯罪の抑止力などでご近所づきあいの大切さが改めて注目されることもありますが、一人暮らしについて言えば、ほとんどないというのが実情のようです。ご近所づきあいがあって良かったことを聞くと、「特にありません(しげ・30歳・女性・一人暮らし経験9年)」というのが多くの回答。ただし、ご近所づきあいがあったことで良い経験や、心強さを感じた人もいるようです。
● 風邪をひいたとき、近くにある病院を教えてもらいました。(みちる・26歳・男性・一人暮らし経験9年)
● こちらからはないですが、隣に空き巣が入ったときに助けを求められました。(K・26歳・男性・一人暮らし経験6年)
● 学生のときはおやつのおすそ分けをいただいたり、殺虫剤を貸してあげたりと、ちょっと交流がありました。(むしぱん・26歳・女性・一人暮らし経験8年)
● 販売訪問などのセールスマンが来ることがあって、「●●会社と名乗る●●はどうも怪しいですよ、気をつけてくださいね」なんて情報をもらったことがあります。うちにも来たので、インターフォンでお断りすることができました。(エリ・32歳・女性・一人暮らし経験13年)
● オートロックのキーを部屋に忘れた時に、隣の部屋にピンポンしてあけてもらったことがあります。(amiken・30歳・男性・一人暮らし経験6年)
● 一度自分の部屋の洗濯機の水が漏れて、階下まで水漏れしてしまい、手土産を持ってお詫びに伺ったときは、いつもあいさつをしていたので、比較的快く許してくださったように思います。(舞姫・41歳・女性・一人暮らし経験1年半)
● ゴミ捨て場所を間違えていて怒られていた最中に、ちょうど同じマンションの人が出てきて、正しい場所まで連れて行ってもらいました。すごく凹んでいたから「こんな遠い場所でおかしいよね」などと言ってもらえて気持ちが楽になりました。(ひこ・33歳・女性・一人暮らし経験8年)
● 近所で火事があった時に、隣の人と状況を確認し合ったことがありました。(akyut・34歳・女性・一人暮らし経験13年)
● 隣に女性が引っ越してきてからしばらくすると、その女性に対し、ベランダにゴミを投げ入れられたり、ピンポンダッシュをされるという嫌がらせがありました。そのうち、私の家にも同様のことが起こり、その女性と話して、警察を呼ぶことにしました。それ以来、隣には顔見知りの人が住んでいるということだけで心強かったです。(バニラ・27歳・女性・一人暮らし経験2年)
大家さんが近くに住んでいたり、管理人がいるようなときには、きちんとあいさつをし、顔を覚えてもらって、何かのときに力になってもらえるようにした方が◎。 |
● 近所づきあいもいいと思うが、大家さんとの関係を良好にしておく方がいいかも。お菓子や果物くれるし。(ながせ・38歳・男性・一人暮らし経験9年)
● 以前住んでいたところの隣が焼き鳥屋。不動産屋さん・大家さんも常連で、そこに通ってるうちに仲良くなって、特別にペット可にしてもらい、愛犬が飼えました。(R・29歳・女性・一人暮らし経験5年)
● 大家さんが近いのは面倒がる人も多いですが、仕事の帰りが遅いときに宅急便を預かって保管してもったり、引越しの際も、大家さんの持っている他の物件を礼金無しで紹介してもらったり、オススメの病院を紹介してくれたり、意外に便利でした。その地に長く住んでいる大家さんとは、なにかと親しくしておいた方がよいかと思います。(まっしー・32歳・女性・一人暮らし経験7年)
● 昔住んでいたアパートの大家さんとはわりと親しくしていました。そのせいか、「更新料をいらない」と言ってくれたことも。(ヤキメシ・36歳・男性・一人暮らし経験8年)
ご近所づきあいは普段はただ面倒なものかもしれないですが、万が一というときに助けになることも。住んでいるマンションを狙った犯罪や、また地震や火事などの災害はいつ起こるか、予測できるものではありません。引越のときにわざわざ訪問するまではしなくとも、建物内で顔を合わせたら、せめてあいさつくらいは交わしておきたいものですが…。
次のページでは、アパートやマンションの中で住人に会ったら、あいさつをするか聞いてみました。みなさんへのクエスチョンも!>>次のページへ