子供が将来社会に出る前にきちんとマナーを身につけさせてから送り出したいもの。 |
毎日何気なく使っている箸ですが、正しい使い方を今一度、見直ししてみませんか。「箸使いに始まり、箸使いに終わる」とよく言われる食事作法。気配りやステキな立ち振る舞いができていても、正しい箸使いができていなければ、すべて台なしに。こうならないためにも子供の頃からきちんとお箸の使い方を教えてあげて下さいね。
正しいお箸の持ち方
お箸の使い方には基本があります。下のほうの箸を固定して、上の方の箸で自由に動くように食べ物をはさんで、いただきます。真ん中より上に箸を持つと使いやすく、見た目も美しいです。
2.下の箸は、親指つけ根と薬指の第一関節あたりで支える。
3.下の箸は、動かさずに上の箸だけを動かして食べ物をはさむ。
やってはいけない箸使い
普段の食卓で無意識にやってしまいそうなものから、それはやらないよ!というものまで。行儀の悪い箸使いをしていては、おいしい料理もまずくなって台なし。子供にとっては少し難しいものもありますが、きちんと理解させて教えてあげましょう。
これらは嫌い箸(きらいはし)または忌み箸(いみはし)とも呼ばれ、日本ではマナー違反とされています。覚えておいて下さいね。
上図左から
■振り上げ箸箸をもったまま人を指したり、呼びかけたり、箸を振り回すこと。
■こみ箸箸で食べ物を口に押し込んだり、たくさん頬張って食べる。
■迷い箸箸を持ったまま、どれを食べようか器の上に箸をさまよわせる。品定めをしているように見えます。
■もぎ箸箸についたご飯粒などを口でなめて剥ぎ取る。乱暴で下品なイメージ。
上図左から
■ねぶり箸なにもつまんでいないのに、箸をなめたり、くわえたりする。
■涙箸汁気を垂らしながら食べる。おはしが泣いているように見えるから。
■渡し箸食事の途中や終わったあとに、箸を器の上に渡して置く。「もういりません」という意味になってしまうのでご注意を!
■寄せ箸箸をつかって、器を引き寄せたり、押しやったりする。
上図左から
■探り箸
好きなものだけ、箸で探ってより分ける。
■差し箸食べ物を箸で突き刺して食べる。
■突き立て箸ご飯の中央に箸を突き立てる。仏式の葬儀の時に死者にご飯を捧げるやり方。
イラスト yuka kira
いかがでしたか。おはしのマナーは、大人も意外と忘れがち。まずは子供のお手本となって、きちんとしたお箸使いを見せあげれば、子供たちもまねして箸上手になりますよ。
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